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JK4人の異世界暮らし!  作者: 綿あめ真
西の白銀竜王とロリコン勇者
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11連ガチャ回すよ!②

 剣から出てきたおじいちゃん。通称つなじいはいったい何が出来るのか!?

 ご本人に直接聞いてみる。


「それでつなじいは何が出来るの?」

「ワシは妖の類の存在を察知できるぞ。あとは切れ味も自慢じゃ!ワシに切れぬものはない!」

「ふんふん」

「それにワシは様々な持ち主を見てきたからのう。剣術の指南も出来るじゃろう」

「それはありがたいわね。ダハクさんは強いけど技術は無いからね!」

「速いってだけで強いけどね。私たちの攻撃のダメージ0だし」

「あれは反則だよね」

「ムリゲ」


 ステータスに大きな差があればどうにでもされちゃうんだよね。スキルとか関係なしに。

 まぁ、その話は置いておいて、いろんな人のところにこの刀のおじいちゃんはいたみたいだ。もしかしたら私たちが授業で習った有名人もいるかも?


「つなじいはどんな人に使われてたの?私たちでも知っている人いるかな?」

「そうじゃのう。北条家には長くいたのう。それ後は転々としておった。そして足利家に流れ着き、豊臣秀吉殿の下に置かれてから眠りにつき、今に至るの」


 このじいちゃん凄いな!!


「みんな有名な人ばっかりだね!テンション上がるね!」

「天下五剣と言われているだけあるわね」

「豊臣秀吉の次が夕陽ちゃん…」

「偉人になりそう」

「ちょっと。プレッシャー掛けるの止めなさい葵」

「ワシからも尋ねたい。ワシが眠っている間の日ノ本を」

「戦国時代が終わった後の話だね。えっと…」



 ~4人で捕捉しあいながら説明中~



「そうか…戦がない時代にの…それならワシが…いや、刀が使われなくなったのも当然か」

「この世界は戦いたくさんあるけどね!」

「ならば、そこにおる10本の剣も喜ぶじゃろうな。見知った顔もあるしの」

「あのぉ、やっぱり他の剣も喋ったりするんでしょうか?」

「少なくともワシ以外の天下五剣と呼ばれているものとは話したことがあるのう」

「使おうと思っていた三日月宗近もかしら?」

「そうじゃのう」


 やっぱり。


「どうする?三日月宗近も触ってみる?」

「そうね」


 夕陽が割と躊躇なく刀に触れる。


「…何も起きないわね」

「静かで綺麗だし、つなじいよりいいかもね」

「ええぇぇ」

「抜いてみましょうか」


 夕陽が鞘から抜く。錆などは見受けられない。本当に美しい剣だ。


「刃こぼれもないし、新品みたいに綺麗だし、本当に昔の剣なのかしら?」

「最古の名刀」

「これを創った人凄いわね」

「そうだろう。そうだろう」

「本当にね…ん?男の人の声?」


 いつの間にか刀の近くに青髪の美青年が立っていた。

 着物を羽織り、昔の貴族のような出で立ちだ。


「もしかして三日月宗近さん?」

「そうだよ。よろしくね」

「かっこいいですね!」

「最も美しいと言われているからね」

「これはつなじい完敗」

「ぐむむ……」

「ところで、ここはどこなのかな?」

「ええとここはですね…」


 つなじいと話したことをリピート。


「ふーん。珍しい人生を歩んでいるね」

「楽しい人生よ!」

「そうだね!」

「良き哉良き哉。ところで、一人だけ場違いなご老人がいるようだけれど」

「お主と同じだわい!」

「同じ?刀かい?」

「一緒に豊臣秀吉殿の下におったではないか!」

「?」

「ダメだこやつ……」


 どうやらつなじいが一方的に知っていたようだ。


「まぁまぁ、ところで三日月宗近さんは戦闘に使ってもいいんですか?あんまり綺麗な刀なので使っていいものなのか」

「俺は刀だからね。使ってこそ意味がある。それに綺麗なのは俺の力のお陰なのさ」

「力?」

「俺は刃こぼれしないのさ。どんなに打ち合ってもね」


 良い能力をお持ちですね!


「それは頼もしいわね!」

「だからどんどん使っておくれよ」

「メインは決まったわね」

「え」

「大丈夫だよつなじい!つなじいは剣術の指南とか…妖の探知とか役割あるからさ!」

「そ、そうじゃな…」


 つなじいが納得しかけている。ちょろい…


「ところで、毎回三日月宗近さんって呼ぶのは長いよね」

「宗近でいいよ」

「わかりましたわ。私は夕陽。これからよろしく宗近さん」

「私は朝日だよ!よろしくね宗近さん」

「芽衣です。よろしくお願いします(じじいは失礼だよね…)」

「葵。よろしく」

「よろしくね」

「なぁんかワシの時と違くなぁい!?」


 残りの9本はとりあえずアイテムボックスにしまっておく。


「さてさて、夕陽のガチャは大当たりだったね。これは芽衣と葵も期待大!」

「よぉし!私が先に回すね!」


 芽衣が回す。わくわく。


「どうどう?」

「ええっと。シャンプーにリンス、ボディソープ、化粧品セットにSRが…私のタンス?」


 どうやら、芽衣が使っていたメーカーのものが入っていたようだ。

 化粧品がファンデーションとか口紅とかをセットではなくガチャ1回分ずつ消費していたのはもったいない気もするけど、かなり嬉しいアイテムだね。

 しかも、SRの芽衣のタンスは家にあった洋服や下着などがほとんど入っているタンスらしい。これは羨ましいなー。


「ほとんど制服か体操服で過ごしているからあんまり意味なんだけどね…」

「かわいい下着いっぱい」

「そうだね。あ、お泊り用に入れておいた葵ちゃんの下着もあるよ!」

「らっきー」


 下着イイなー。こっちの世界はかわいいのあんまり無いからね。


「シャンプーとかの消耗品は使うのが勿体ないね」

「そうだねぇ。大事な時とか記念日に使うくらいかな?」

「うん!それがいいね」

「最後は私」


 ラストは葵だ。


「オセロ、将棋、囲碁、人生ゲーム、モノポリー、トランプ、黒ひげ、ダーツ、UNO、バックギャモン、スタジアムイベント」


 ゲームシリーズかな?最後の一つはわからないけど。


「うわー小さいころに親戚のおじさんとやったことあるよ。大体のやつ」

「私はモノポリーって知らないわね」

「あ、私も知らない」

「すごろくに似てる」

「プレイヤーが不動産みたいなことするんだよね」

「相手を破産させたら勝ち」

「な、なんかゲームなのに物々しいわね」

「ケンカになりそう」


 あれ時間もすごい掛かるんだよね。2,3回しかやったことないけど。


「バックギャモンは私も知らないね!」

「私も知らないわ」

「私も。葵ちゃんは?」

「だれでも〇ソビ大全でやったことある」

「何それ?」

「いろんなゲームが出来るゲーム」

「…いやどういうことよ」

「ゲームの中にゲームが入ってる」

「???」

「…いろんなゲームが一つのソフトに入ってるの!」

「ああ!そういうことね!わかったわ!」


 葵がキャラ崩壊してる。


「で、どんなゲームなのかしら」

「…2人用ゲームのすごろく」

「へぇ。簡単そうでいいわね。というか、ほとんど私やったことないわ」

「トランプとかUNOも、旅行とかでしかやらないよねー」

「スマホのアプリで出来ちゃうからね。家にあるけど、引っ張り出してまでやろうとは思わないね」


「ところで葵、最後のスタジアムイベントって何?」

「200本しか生産されていないと言われている激レアゲーム」

「へぇ。凄いじゃない。どうやって遊ぶのかしら?」

「ファミコンソフトだから遊べない」

「えぇ…意味ないじゃん」

「収集目的の品だから。これでいいの」


 せっかくのSRが…まぁ葵が満足そうだからいいんだけどさ。


「ねぇねぇ!せっかくパーティゲーム手に入れたことだしさ。つなじいと宗近さんの歓迎も兼ねて今日の夜にでも葵がゲットしたゲームで遊ばない?」

「それ凄い楽しそう!」

「いいわね!」

「楽しみ」

「げぇむとはなんじゃ?」

「皆で遊ぶ道具のことだよ」

「蹴鞠みたいなものかの」

「そうそう」

「俺は蹴鞠得意だよ」

「刀が蹴鞠するんだ……」


 ルコアさんとダハクさんも楽しんでくれるといいな。


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ポンコツお姫様姉妹と巡る異世界譚
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