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JK4人の異世界暮らし!  作者: 綿あめ真
西の白銀竜王とロリコン勇者
16/100

変態ユニコーン再来

 城の外に出る。これから先頭訓練が始まる。

 私たちはいつもの制服ではなく体操服に着替えていた。

 お忘れかもしれないが、私たちは下校中にこの世界に来たのだ!その日は体育の授業があったので体操服も持ち歩いていたのだ!!


「まずは四人対ダハクで戦ってもらいます。今できる全力の戦闘をしてみてください。いいですね?」

「「「「はい」」」」

「よし。お主たちが戦いの少ない世界から来たことは知っておる。戦闘も初めからまともにできるとは思っておらん。だが勇者たちが刻一刻と近づいており、そやつらにお主たちは勝たなければならんのも事実。厳しくいくから覚悟はしてくれ」

「「「「…はい」」」」


 ダハクさんの言う通りだ。私たちが勝たなければルコアさんが戦わなくてはいけなくなる。魔王と勇者の相性が悪いと言ってもルコアさんが負けるとは思えないけど…それでも私たちで出来れば撤退させたい。そのために強くならないと。


 訓練前に自分たちのステータスを今一度確認する。


 星宮朝日 人族 LV10 

 HP6200(1200+5000)

 MP6200(1200+5000)


 攻撃力420

 防御力405

 魔法攻撃力442

 魔法防御力436

 敏捷280

 運50


 称号 女神ユリレーズの祝福を受けし者


 スキル 

 鑑定

 経験値アップ

 HP上限アップLV5

 MP上限アップLV5

 変身魔法LV5


 スキルポイント

 24500P




 小黒夕陽 人族 LV10

 HP6500(1500+5000)

 MP5600(600+5000)


 攻撃力620

 防御力600

 魔法攻撃力210

 魔法防御力260

 敏捷320

 運15


 称号 女神ユリレーズの祝福を受けし者


 スキル

 鑑定

 経験値アップ

 HP上限アップLV5

 MP上限アップLV5

 武器生成LV5

 剣術LV5

 火魔法LV5


 スキルポイント

 16200




 楠葵 人族 LV10

 HP5400(400+5000)

 MP6800(1800+5000)


 攻撃力120

 防御力140

 魔法攻撃力920

 魔法防御力760

 敏捷260

 運20


 称号 女神ユリレーズの祝福を受けし者

   

 スキル 

 鑑定

 経験値アップ

 アイテムボックス

 HP上限アップLV5

 MP上限アップLV5

 探知LV5

 空間魔法LV5

 召喚魔法LV3

 魔法妨害LV3


 スキルポイント

 300



 天木芽衣 人族 LV10

 HP5500(500+5000)

 MP6700(1700+5000)


 攻撃力40

 防御力800

 魔法攻撃力120

 魔法防御力1280

 敏捷180

 運77


 称号 女神ユリレーズの祝福を受けし者


 スキル 

 メビウスの胃

 鑑定

 経験値アップ

 HP上限アップLV5

 MP上限アップLV5

 回復魔法LV5

 精霊魔法LV5

 生活魔法LV5


 スキルポイント

 12300




 レベルは10になった。この世界に来てまだ2週間くらいだから普通の人よりかは早くレベル上がっていると思うのだけど…目の前のダハクさんのステータスもついでに見る。




 アジ―ルダハク 漆黒竜 LV186


 HP835000   

 MP512000   


 攻撃力52890  

 防御力60140  

 魔法攻撃力44280 

 魔法防御力52900

 敏捷6620   

 運15    


 スキル 

 闇魔法LV5

 毒魔法LV5

 ブレスLV5

 竜鱗LV5

 命中LV5

 回避LV5

 索敵LV5

 

 スキルポイント

 15800




 …やっぱりすごいステータス差だ。

 でも、それだけレベルアップしやすいということでもある。強い人と戦えば戦う程、経験値ウマ―なのだ。


「どこからでも来い」

「まずは私から行く。出でよユニコーン」

「呼んだか、わが主よ」


 葵が召喚魔法を使う。ってユニコーン(変態)じゃないか!大丈夫か?


「むむっ!わが主よ!処女ではなくなっているではないか!なんということを…………ん?だがそれにしては男の匂いが皆無だ…どういうことなのだ?ことと次第によっては金輪際召喚には応じないが」


 なん・・・だと・・・


「実は…」

「ふむふむ、そこにいる巨乳の女子と…ナニ!?女性同士でだと!?むむぅ…それは…」


 何をしているんだあの二人は…

 芽衣顔真っ赤だし…私と朝日でさえまだチュー止まりだというのに全くけしからん。


「事情はわかった。これは…」

「これは?」

「セーーーーーーーーーフ!!」


 ユニコーン(変態)的にはセーフな案件だったらしい。


「その行為は尊い。むしろ推奨しよう」

「じゃあ、あの人に突進してきて」

「え…ちょっとあれには…」

「いって」

「むむぅ、仕方あるまい…我が最硬の角の突進を受けてみよ!ホーンテッドアタック!」

「ふん」

「ぐはぁっ」


 ユニコーン(変態)が瞬殺された!

 茶番は終わりだ。


「夕陽、二人で同時に行こう」

「わかったわ」

「私は他の召喚獣でサポートする」

「私も精霊魔法でサポートします!」


 かなり怖いけど、行く。モーニングスターでがむしゃらに殴り掛かる。

 夕陽も私とは反対方向で同時に攻撃していく。が、全ての攻撃を防がれる。


「よし。二人とも思ったよりも悪くない動きだ。特に夕陽。筋がいい。剣術のスキルを取っているな?」

「ええ…取って…いますわ!」

「スキルを取ることはいい。だが、スキルをただ取っただけでは本当の力は出せん。スキル取得はあくまで【使える】ようになるきっかけにすぎんのだ。才能があれば別だがな。スキルは使い続け、応用し、磨いてこそだ。わかったか?」

「はい…ですわ!」

「よし。ではそろそろこちらから攻めるぞ」


 私たちの攻撃を同時に弾き、少し距離を取られる。

 と思ったら次の瞬間にはダハクさんがいなくなった。

 踏み込んで着て横薙ぎに殴られたのだ…吹っ飛ばされたあとに理解した。

 そのまま地面を転がる。


「っぐぅぅう…いたぁぁ…」

「朝日ちゃん!夕陽ちゃん!【ヒール】!」


 夕陽も私とは反対方向で蹲っている。同時に打たれたんだ…

 芽衣が駆け寄ってきて回復魔法で回復してくれた。ある程度回復したのを見計らってダハクさんが話しかけてくる。


「今の我の動きが見えたか?」

「…いえ、見えませんでした…」

「私も…全く見えませんでしたわ…」

「お前たちは目の動きが遅い。もっと集中しろ。もう一度行くぞ」


 え…もう!?

 その後も何度も繰り返し吹っ飛ばされる。

 ここまでボコボコにされる女子高生はそういないだろう。


 でも少しずつ、ダハクさんの動きに目が慣れてくる。

 最初全く見えなかった踏み込みも何とか見えるようになってきた。反応はできないけど。体も思う通りに動けるようになっていく。

 初めぎこちなく振っていたモーニングスターもちょっとずつコツがわかってきた。少しずつ様になってきていると思う。


 そしてもう何度目かも分からないダハクさんのこちらに踏み込んできてからの横薙ぎ。姿は捉えられる。体も…反応する!モーニングスターで防御できた!それでも飛ばされたけど初めて地面を転がらなかった!


「ぎりぎりガードできた!」

「よし。今の感覚を忘れるな!もう一度行くぞ!」

「よっしゃー!こい!」

「私も負けていられないわ!」



 出来なかったことが出来るようになっていく感覚。この感覚が私は好きなんだ。

 だから私はいろんなことにチャレンジしていく。この感覚をたくさん味わうために。



「…あはっ!楽しいなぁ!!」

「…久しぶりに見たね。あの朝日ちゃん」

「打たれても楽しそう。変態朝日だ」

「(ああなった朝日は大抵すぐに教えていた人を超えちゃうんだけどね。さすがに今回は相手が悪いかしら)」


 夕陽もガード出来るようになると、ダハクさんはスピードを上げてきた。するとまた体が反応できなくなる。

 その後も私たちは吹っ飛ばされては芽衣に回復してもらい、また吹っ飛ばされるという平成生まれが見たら確実にドン引きするループを繰り返した。

 途中から芽衣の精霊たちや葵の召喚した鬼と協力して四方から攻めたが結局有効打は一つもなかった。


 そして恐ろしいことにこの訓練は休憩を挟みながら日が暮れるまで行われた。


「よし。今日はここまでにしよう。よく耐えきった」

「も、もう動けない…いたい…」

「しんどすぎますわ…」

「MPが無くなったらこんなに体がだるくなるんだね…」

「同じく」

「夕食の準備はできていますよ。みなさん立てますか?」

「「「「……」」」」

「ふふっ。少しだけ待ってあげましょう」


 数分後何とか起き上がって食堂に向かう。

 正直食欲ないんだけど…と思っていたけど、いざ食べ始めると手が止まらなかった。


「慌てないで食べてください。おかわりはありますから。それで明日の予定ですが、座学や個別の訓練にしようかと思います」

「座学ですか?」

「ええ、毎日戦闘訓練だけだと大変でしょう?戦い方の基本。自分のスキルの運用方法。仲間との連携。知らなければいけないことはたくさんあります。今後は訓練と座学を交互に学んでいきましょう」

「わかりました」

「身体を使って覚えたことを頭でも覚える作業は大事ですからね。逆もまた然り。頑張っていきましょう」

「「「「はい」」」」


 部屋はたくさんあるので好きに使っていいということだったのだが、なんとなく私と夕陽、葵と芽衣で二部屋借りるという今まで通りの形になった。

 いつもは夕陽とおしゃべりしてから寝るのだけれども、今日は部屋に着いてそのまま倒れこむように寝た…




 

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ポンコツお姫様姉妹と巡る異世界譚
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