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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

王は激怒した。

なんとなくで書いた短編小説です。 読んでいただけるだけでも嬉しいです!


王は激怒した。


魔王との最終決戦が始まりあと少しで倒せるという時に、 姿をくらましていた1人の勇者が敵味方関係なしに攻撃を始めたのだ。


戦況を見るための魔法を行使していた王達は突然の出来事に家臣共々驚愕し怒り狂った。


「ええい勇者め、 気が狂い狂戦士にでもなったのかッ!」


我を忘れ頭に付けた王冠を地面へ叩きつける。 金属の音と共にどこかへと飛んでいった王冠は歪みもう使い物にはならないであろう。


「直ちに殺せ!」


命令を下すと数名が慌てて駆け出していく。 それで良いのだ。 我は王なり!


顔を赤く染めながら勇者を見る。 勇者めこの気が狂った狂人め、 お前はもう用済みなのだ。


顔を歪め歯ぎしりをしながら見ているとどんどんと戦況が変わるのが目に見えてわかるようになる。

目の前に映る勇者は両軍の弾幕のような兵士の攻撃に耐えしのぐ。 だがいつまで持つか。 見ものである! もっと我をたのしませぬか!!


「勇者を殺した平民には貴族の位を! 貴族にはそれはそれは多大な報酬をくれてやろう!」


これも魔法を使い戦場へ言い放つ。 聞いた兵士達は咆哮とも言えるような大声をあげ勇者へと襲いかかる。


時間もそれなりに経ったこともありどんどんと勇者に傷が増えていく。 苦痛に変えた顔は愉快なり。 お前はここで死ぬのだ!


まず軽い切り傷が数カ所に着くと後は早かった。

盾が壊れ、 剣は刃こぼれを起こし、 鎧は壊れ、 ほぼなにも付けないただの人間となった勇者など虫と同じだ。


1人の兵士が致命傷になる傷をつける。 痛みに怯むと後は早かった。


今勇者はズタズタの肉塊へと変わり果てた。 そして槍を使う兵士達が高らかに持ち上げ。 他の兵はそれを見て歓声をあげる。


「「よくやった我が兵よ!」」


?今誰が我と同じことを言ったのだ?


「「貴様は誰ぞ! 名を名なのれ!」


「それはお前の敵対する王だ」


ゾクリ。


首をナメクジが這うような気持ちの悪い感覚が襲う。


「私はお前の言うことを聞き戦い続けた勇者なのだ」


王座に座る王の真後ろから聞こえる。 いや耳元と言ったほうが近いであろう。


王は動けなかった。 何をされたわけでもないといえば嘘になる。 それは確かなる強者による殺意だ。 それにより顔を青ざめ、 震え、 呼吸をすることさえ止めているのだ。


「我は勇者なり、 我に出来ぬことなどない、 ほれみろ、 魔王の軍勢が消えてゆくのを」


王は呼吸にならない呼吸をしながら魔王の軍勢が消えるのを見る。 それは魔王が倒された証拠であり、 世界の平和が訪れたことでもある。


だが今その平和とはかけ離れたことが起きているのだ。


「もう1度言おう、 我は勇者なり、 我に出来ぬことはない」


最後に聞いた言葉はそれであった。 首に冷たい何かが入り込むと視界が下へと落ちる。 自分の体だけが王座に座り、 その後ろには感情を見せぬ顔が映った。




勇者よ、 お前は一体何者なのだ。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] >時間もそれなりに立ったこと 時間もそれなりに『経った』こと >勇者など無視と同じだ。 勇者など『虫』と同じだ。 [一言] 最初の方は面白かったのですが、オチが分かりにくかったです。…
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