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黄金のファフニール  作者: とっぴんぱらりのぷ〜
第3章 光を追って
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ドワーフとエルフ

 一緒に寝ようと迫るクリスを払いのけ結局床で寝てしまったため、身体のあちこちが痛い。とんでもないのを拾ってしまったな……。男同士でも絶対に別々の部屋に寝ようと心に決める。いつ襲われるかわからない。

 宿を出てクリスと二人でロイの雑貨屋に向かう。


「どこに向かってるんですか?」


 クリスはニコニコと恋人同士のように接してくる。


「ここだ」


 ロイの雑貨屋の前に到着する。


「ここに入るのはミツハル様だけにしたほうが……」


 クリスに理由を尋ねる間もなく中から出てきたドワーフに声をかけられる。


「よぉ!いつぞやの兄さんじゃねぇか!?美人の神官と一緒にメトに行ったって聞いたんだが帰ってきたのか?」


「おっさん久しぶりだな。今日はおっさんに頼みたい事があって来たんだ」


「お!俺に出来ることならなんでも言いいな!そっちの嬢ちゃんは……」


 今まで笑っていたロイがクリスを見た瞬間に表情を固くする。


「帰れ……。エルフの女の面なんざ見たくもねぇ」


 クリスが今にも泣き出しそうな顔になる。


「だから言ったじゃないですかぁ。エルフとドワーフは仲わるいんですよぉ。ボクは気にしてないんですけど」


 振り向いて店の中に入ろうとするロイに声をかける。


「待ってくれ!アダマンタイトを手に入れたんだ!メトにいるゼルテに聞いたら加工できる職人はあんたしかいないって聞いてここまで来たんだ!頼む!話だけでも聞いてくれ!」


「ゼルテから聞いたのか?なら、話だけは聞いてやろう。中に入れ。エルフは入るなよ」


 俺はクリスに待つように言い、ロイの後に続いて店の中に入る。


「どこで手に入れたんだ?」


「迷宮でケッツァーのゴーレムからとってきたんだよ」


 正直にありのままを話す。ここで選択を間違ったらロイは依頼を受けてくれないだろう。恋愛シュミレーションのようだな。


「アダマンタイトで俺に何を作らせようってんだ?」


「俺が使う剣を何振りか作って欲しい」


「おいおい、アダマンタイトで剣を作るなんて英雄にでもなるつもりか?ミスリル製でも十分だろう」


「ミスリル製は何本も折れた。俺の力に耐えられないみたいなんだ」


「嘘つくんじゃねぇ!ミスリルの剣がそう簡単にポキポキ折れるわけがねぇだろ!大体、アダマンタイトで何振りもなんて作れるわけねぇだろ!あれは稀少鉱石なんだ。少しばかりあったって足りるわけがねぇ!」


「山ほどあるんだ。白金貨十万枚分……」


 ゴクリ……。とロイが唾を飲み込む音が聞こえる。もう一押しだ!


「今は迷宮の四十五層を攻略中だ。あと一歩の決め手がなくてクリアできないんだ。折れない剣さえあれば何とかなるんだが……」


「四十五層だと!?俺がメトにいた時の最高到達層じゃねぇかよ。それを一ヶ月ちょっとであと一歩だと!?おめぇレベルいくつなんだ!?」


「今はレベル65だ。因みにメトでは俺以上のレベルはいないと思う」


「ろくじゅぅご!?嘘だろおい……」


 俺は冒険者カードをロイに渡す。


「本当なんだな……。しかも、みたことねぇステータスの高さだ。これならミスリルも折れるかもしれねぇ。わかった、作るかどうかは別としてアダマンタイトを見せてみろ」


「今は持ってないんだ。ちょっと取ってくるからコレをこの店に置かせてくれ」


 俺は魔石を取り出しロイに渡す。俺だけでなくアーシェ、ミーニャ、クリスの分まで血の記憶を入れてある。


「転移の魔石か?何も書いてないが……。いいだろう。取ってこい」


 クリスを待たせているのも忘れてその場で目を閉じメトの北区ギルドを探し集中する。次に目を開けた時は北区ギルドだ。






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