表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黄金のファフニール  作者: とっぴんぱらりのぷ〜
第3章 光を追って
62/85

一夜の夢亭

メトに近いこともありムルステには宿が複数ある。何処でもよかったのだが、クリスが「ここのお風呂は外にあって素敵なんですよ!」と一軒の宿に案内してくれた。

『一夜の夢亭』……。ちょっとアレなネーミングだ。何故だか入るところを誰かに見られていないかキョロキョロしながら中に入る。


中はピンク色の装飾に何て事はなく、いたって普通の宿だ。


「ボクは部屋の手続きなどしてますので、ミツハル様は先にお風呂に入って待っていてください」


待っていて!?まさか一緒に入るつもりか!?出会ったばかりだというのに!?


「わ、わかった……。ふ、風呂は何処でございましょう?」


「こちらです。ご案内しますね。ふふふ」


なんだ今の“ふふふ”は……。何か下心とか顔にでているのか!?

宿の娘に案内されて浴場に行く。歩いている間もチラチラと俺を見てクスクス笑う。顔に何か付いているのだろうか。


「なんだ。男湯と女湯が分かれているんだな……」


「当たり前じゃないですかー!」


そうか、てっきり混浴だと思っていやらしい顔をしてたのを笑っていたんだろうな……。恥ずかしい……。

幾分落ち込みながら脱衣場で服を脱いで浴場への扉を開ける。


「おお!これは凄い!」


しっかりと岩で作られた風呂は日本の露天風呂と何ら変わりない。さっきまでのムフフな気分も忘れてテンションが上がる。


「はぁー。まさか異世界で露天風呂に入れるとは思わなかった。久しぶりに足も延ばせるし最高だな」


他に客がいないことをいいことにバシャバシャと湯船で好き放題していたが、湯けむりの先の扉から人影が見えたので大人しくします。はい。


「あのー……。ミツハル様。ご一緒してもよろしいでしょうか?」


クリスか!?ダメだろ!?混浴じゃないんだろ!?


「み、見つかったら宿の人に怒られるぞ!女湯もあるだろ!?」


「あ、大丈夫ですよ。宿の人は知っていますから……。お背中流しましょうか?」


宿の人が知っているならセーフだろうか。背中を流すくらいなら問題ないよな。


「じゃ、じゃぁ頼むよ」


湯けむりでよく見えないがクリスはタオルも巻かずに全裸だ。白い肌が見える。

俺は緊張しながら椅子に座りクリスに背中を洗ってもらう。


「あのっ!ミツハル様!」


「ど、どうかしたのか?」


「ボクをお嫁さんにしてくれませんか!?一目惚れしたんです!」


いきなりのプロポーズ……。


「あー。今は結婚とか考えてないんだ。クリスは魅力的な女性だと思うけど、今は迷宮攻略に集中したいから、わるいけど……」


「じゃぁ、迷宮を攻略したら考えてもらえますか!?ボクも迷宮を攻略したいんです!ファフニールにお願いして女の子にしてもらいますから!」


「ファフニールは性別も変えてくれるのか?」


え?


言葉の意味がわからず後ろを振り向く。整った顔に白い肌、長い銀髪、胸は……ない。俺と同じものが……付いている!


「ど、どういう事だ!?」


長風呂の上、急に立ち上がったためなのか目眩がして俺は倒れた。一夜の夢が……。


「ミツハル様!」










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ