はんぶんこ
別に、積極的にシェアしよう。
そんなことを、言ってるつもりはない。
夜が、深く、深く、深く、深く。
朝が、遠く、遠く、遠く、遠く。
一人、ふとんの中で、ベッドの上で。
じめじめじめじめ、していたって。
泣きそうな君の顔が、PCの向こうに見えたから。
から。
せめて、ここだけは。
喧嘩したって、仲違いしたって。
意見の相違があったって。
結局、僕らは、同じ生き物。
今はまだ、生きている。
今はまだ、動いている。
いずれは、動かなくなって、沈んでいったとしても。
いつかは、前に倒れたとしても。
言葉を見れば、君が見える。
勘違いでもいい。
それでも、この場に、僕がいる。
そこに、君が、いる限り。
どんなにほしくても、はんぶんこまで。
君がくれるといっても、僕がほしいといっても。
半分以上は、踏み込んじゃいけない。
だから、顔も知らない人にだって、僕は、ここに居る、といえる。