表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
桃太郎 (戦国時代)  作者: 諸葛孔明(ライトニング)
1/1

戦国桃太郎

昔話の桃太郎を、戦国時代を舞台にアレンジした短編コメディ小説です。

よかったら最後まで読んでいただけたら幸いです。

昔、昔の物語。

これは今から五百年ほど前の時代の物語である。


--享禄2年--

西暦でいうと、1529年の事である。

備前国は岡山の地に、宇喜多という姓の、とある老夫婦が住んでおりました。

ある日、お爺さんは山に柴刈りに、お婆さんは川に洗濯に行く事になりました。


「では、婆さんや。ちょっくら、柴刈りに行ってくるべ。夕方までには帰ってくるからのう。」

「そいじゃあ、あたしは川へ洗濯にでも行きますかね。」

「婆さんや。くれぐれも気を付けてのう。」

「あいよ。爺様もあまり無理をせんようにのう。」

「んじゃあ、行ってくるからのう。」「あたしも行ってきますねえ。」


お爺さんは、住んでいる屋敷から、一里ほどの所にある山に着きました。

お爺さんは、柴を刈っては、それを村や町で売るという生業(なりわい)をしておりました。

良質の柴はないかと、お爺さんは辺りを見渡したところ、とある金色(こんじき)に輝く柴を発見しました。


「あんらまあ!! なんじゃあ、あの黄金の柴はあ! 見た事も聞いた事も無いべえ!! 」


お爺さんは早速、仰天しながらも、その黄金の柴に近づきました。

……すると、真っ赤な顔をして角が生えている、巨躯(きょく)の鬼達が三体、やって来ました。


「おいっ!! 貴様! 俺達が育てた黄金の柴に何をする!!! 」


鬼達の怒号で、お爺さんはすっかり腰を抜かしてしまいました。


「ひ、ひえ〜っ!! な、何もしてませなんだ。かかか、堪忍してくだせえませ〜!! 」

「問答無用!!! 懲らしめてやる!! 」


…………お爺さんは、柴刈りどころか、鬼達にシバかれてしまいました。

そして、ひときわ図体が大きな鬼が言いました。


「ワッハッハッハ! ワシは尾張の鬼柴田勝家じゃ!! 親分のお宝に手を出すからじゃ!! 」



一方、川に洗濯に行ったお婆さんはというと…………。


耳に心地よい川のせせらぎの中で洗濯をしておりました。

しばらくすると………………川の上流の方から、大きな桃と栗が、どんぶらこ。どんぶらこ。と流れて来ました。


「な、なんじゃあ! あの桃と栗は。あんな大きな桃栗は、はじめて見るわい。どっちも美味しそうじゃのう。

…………しかし、どっちか一つしか持てないわい。」


お婆さんは少し思案をしたあげく、大きな桃の方を選択して、洗濯はそっちのけでその桃を背負って屋敷に帰りました。

屋敷に帰ると、お爺さんは大怪我をして横になっていて、お婆さんはというと、大きな桃を背負っているではないか。


「爺さんや!! 」「婆さんや!! 」


お爺さん、お婆さん共に腰を抜かしてしまいました。

そしてお互いに、事情を説明しました。


「爺さんや。身体の方は大丈夫かい? 」

「ああ、婆さんや。なんとかワシは大丈夫じゃ。

……しかし、その大きな桃は見るからに美味しそうじゃのう。」

「そうだねえ、爺さんや。この桃を食べれば怪我にも良いかも知れないねえ。」


早速、お婆さんは包丁を用意して、大きな桃に包丁の刃を入れようとした途端、パカーンと、桃が真ん中より真っ二つに割れました。

…………すると、その大きな桃の中から、元気な男の赤子が飛び出してきました。


「婆さんや!! こ、これは一体、どういうことじゃあ!!!! 」

「爺さんや!! きっと、この子は子供がいない、わたしらへの天からの授かりものじゃあ!!!! 」


と、その様な訳でその赤ん坊は、宇喜多桃太郎直家、通称、桃太郎と名付けられました。



----数年の時日が経ち………………桃太郎はすくすくと育ちました。

桃太郎は、桃から生まれたという事で、辺り一帯で評判になりました。

少しづつ執筆して行きますので、完成までよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ