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狐のコンの人間観察

作者: 神前 健人

 私は狐である。名前はちゃんとある。コンという名前だ。実に響きが良く、私は気に入っている。

ところでが、私がここに住み始めてだいぶたつ気がする。しかし、ここは全くかわらない。昔からあるそびえたつ木々、昔からの仲間、池。どれも変わりはしていない。あと、変わらないものがあった。人だ。

 ここが人間にとってどういう場所なのか私は知りはしない。だが、ここは人がよく通る。見たところ若い個体が多いようだ。私にはどれがどの個体なのかは全く分からないが、それぞれ特徴があるのが見てとれる。私の趣味は人間観察なのだ。これがまた面白くて私はやめることができない。

 今通ったのは脂肪が多く大変そうだ。この雪の中この大変ご苦労なことだ。ただあたたかそうである。少し時間が遅かったのか今日は人が少ない。いつもならもっと人が多いはずだ。

 ところで、雪が降らない間は人は進化する。これは本当にすごいことで、彼らはなんと走力がアップするのだ。どうなっているのかはわからないが、彼らは2本の足をフルに使って足のペダル?とか呼ばれるもの押している。しかも、それは着脱式で彼らはそれらから降りることができるようだ。彼らの体には恐れ入る。しかもこれには続きがあって、ここらにはいたるところにそれが置いてあるようだ。蛇の脱皮あとのようなものだろうか?ただ、それは「じてんしゃのふほうとうき」と呼ばれるらしい。私にはよくわからない。人間の神秘のなせるところといったところか。

 こういった意味でも実に興味深いのが人間だ。

 そういった意味ではこの場所は人間にとってどういう場所なのか?私にはわからない。人間が大量にいるということはわかる。人間は豚や牛などをまとめて飼っているという話を聞くことがあるが、もしかしたら、人間は同族でも同じようなことをしているのではないのかと私は結論づけている。現に私は「しょくどう」と呼ばれるエサやりばがあるのを知っている。そこでは決まった時間に多くの人間が押し寄せ、「おばちゃん」と呼ばれる人間の上位種(?)が餌を大量に出しているのを私は目撃している。何が目的なのか私にはわからない。少し恐ろしい想像をしてしまうのも無理なからぬことでななかろうか?「おばちゃん」という上位種には近寄らないのが吉であろう。あそこまでの人間を掌握してしまうのだからおそろしい。

 あっ、今人間が通った。何やら言語をしゃべっている。「やべえ、遅れる。単位が死ぬやべえ。」とか鳴いている。何のことやらさっぱりだが、本当にひどい顔だ。

 私はぴょーんと飛ぶ。やはり、人間というのは実に面白く。興味深い。まだまだ、探る余地がある動物だ。私は人間について知るのが何よりの楽しみだ。

 この「だいがく」とやらを隅々まで調べることとしよう。まだまだ知らないことも多い。私はとことこと走りだした。

 

思いついたものパーっと書いてダーっと書いた感じの作品ですね。もうちょっと練って書いても面白そうだし、書いてて楽しくなる作品かもしれませんね。

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