僕の大切なお方は僕だけの人です!そして清潔が一番♪
今回はユエ視点です~少し動物×人間要素が…将来的には人型なりますから!って言い訳~(´-ω-`)
嫌な方はバック推奨です!
この城に入ってから嫌な視線を感じる…僕達神獣は、存在が聖なるものだからこういった負の感情を含んだものや、僕…それから僕の大切な存在への欲を含んだものには敏感なんだ
リル様がこの世界の住人の…特に権力者や強欲なものが喉から手が出るほど欲する異世界からの神より与えられた稀人だからだろう
リル様がレジーナの中で僕らに打ち明けて下さった事でリル様がどういった存在かは大体把握できた…僕ら神獣は神の眷族だから神々のゲームの事は知ってた
リル様には悪いけど神々がくだらないゲームをしてくれていて心底良かったと思うんだ~だってもしゲームが無くなってればリル様とは出会えなかったからね?
それにしてもここの領主には呆れを通り越して怒りが…殺意が沸くよ…
リル様の気を引こうと色んなタイプの男どもをリル様に選ばせてさ?あんな程度の男どもより僕が人化した姿の方が絶対美しいし、能力だって、リル様を想う気持ちだって比べ物にならないのに!
まぁリル様が事を大きくしないために仕方なく1人選んだのは分かるから我慢できたけど、さすがに僕が初めて思念を飛ばしたことに驚いたリル様に触れようだなんて…
思わず自慢の脚力を見せちゃったよ♪欲にまみれた馬鹿どもなんて近寄らせてやらない…リル様が汚れるからね?
食事は基本的に僕ら神獣は人間の口にするものは取らなくても生きてけるんだけど、そこはリル様と同じことしたいならね?勿論食べたよ!!
食事が終れば今夜泊まる寝室へ…でも眠る前にまずは…お風呂だよね?
あぁ~ドキドキするなぁーでも絶対リル様と入るんだ♪案の定リル様は了承してくださった!
でもリル様のお身体を見て僕は一瞬頭が真っ白になる程の衝撃を受けた…
僕…耐えられるかな?
キョトンとした可愛いお顔で僕を見てその腕にいつものように抱き上げて下さったリル様…僕の背に直に感じる柔らかな感触にどうしていいか分からず挙動不審になる…
リル様は僕の様子などお構いなしに僕を洗ってご自分の身体や髪も洗われる
湯船に浸かるとき思わずリル様の柔らかな胸の感想を言ってしまった僕は悪くない!と思う…
早く人化出来るように経験値積まなきゃな~
お風呂から上がればリル様は用意されたリル様にピッタリの可愛らしい服に着替えられ僕は少し残念なような、安心したような不思議な気持ちを味わいつつリル様の長く美しい髪を乾かすお手伝いをする
そうしていると、虚空をその細く柔らかな指でなぞるような動きをして同時に何かに目を走らせるリル様
どうやら僕には見えない何かがリル様には見えているようで、あまり良い内容ではないのかリル様のお顔が曇る
おもむろにスキルのことを口にされたのでつい気になった事を聞けば、怪我人が必要とのこと…なら僕がやることは1つだけ
小刀程度で良いと思ったから少量の力を使い自らの力を具現化した光の短剣を作り出すと戸惑いもなく自分の手を突き刺した
そこからは当たり前のごとく真っ赤な血が毛皮を汚すけど不思議と痛みを感じなかった…リル様の為の行為だからかな?
僕の行為に慌てたリル様は僕を柔らかくて居心地の良い膝に下ろすと深呼吸してからゆっくり口を開く
リル様の唇から紡がれるのは、今まで聴いたこともない美しい言葉の旋律…空気を震わせ鼓膜を揺らす天上の歌声…それに呼応するように輝く白銀の髪
僕は今だかつてこのような美しい存在を見たことがなかった…僕は今それこそ奇跡を見ているよう
リル様が歌い終えられた後も夢見心地な気分は余韻を引くも、かなり深く傷付けたはずの跡が綺麗になくなっていたことに興奮を抑えられずリル様に詰め寄れば頭に軽い衝撃が
リル様がその小さく柔らかな手を手刀の形にしていることからリル様に軽く叩かれたことがわかる
何故かと問うと、思わずその言葉に涙が浮かぶのはしょうがないだろう…だって僕をリル様が大切だと言ってくださった
嬉しくて仕方ないんだ…リル様が内に入れ出会って間もないながらも大切だと
この分では更に時間を重ねるごとにリル様は僕に深い想いを抱いて下さる
僕はリル様が好きで、好きで堪らない…もっと彼女の事を知りたい、彼女の深い部分の理解者になり離れられない存在になりたい
リル様を愛してるから
もっともっとリル様にとって重要な存在になりたい
今回自分を軽んじたような行為は彼女が望まない物だった…それはリル様をまだまだ理解出来ていない自分のミスだ
悔しい…自分が情けなくて腹が立つ
今はまだ僕以外(レジーナは除く)リル様のお姿を知るものは居ない…でもこの先もしリル様を見て彼女に恋する…それも人型の見目がよく僕と同じように彼女を心から愛する者が出てくれば
動物型の今の自分では遅れを取る…なんとしても人型にならねばならない
しかしごちゃごちゃした思考もリル様の美しい歌声を思い出したら消えてしまう
神秘的な歌声に呼応するように輝く髪のなんと美しいことか…
これもリル様のお力なのか?リル様にピッタリのスキルに納得してしまう
そうこうしていると、リル様は僕を抱えてベットに入られる
うとうとした少し舌足らずな話し方のリル様も可愛らしくて思わず食べてしまいたくなる程…
少しくらい味見をしてもいいかな?
リル様が可愛らしい寝息を立て始めたから、そろそろと腕から脱け出してリル様の服の中に頭を突っ込む形で入り込む
「ん~…」
起きる気配の無いリル様にホッとすると、先程触れた柔らかなものに思わずすりよる
すると、くすぐったいのかリル様はもぞもぞ身体を動かし寝返りをうつ
僕は欲を出してそれに口をつけ、随分昔に母のミルクを与えられていた時の様に吸い付く
すると、柔らかな感触は徐々に固くなっていく
それと同時に眠っているリル様の様子も変化してくるのが分かる
「んっ…んん」
普段から甘く鈴を転がすような可愛らしい声が、吐息を含んだ更に糖度を増したものになる
もっと他にもしてあげたいが、なにぶん今は動物型だからなにやら罪悪感が半端無いので、我慢してリル様に害がありそうな奴らを倒して経験値稼ぎをしてこようと思う
もそもそと服から出れば少し呼吸を乱すも起きる様子の無いリル様
少し心配になるけど、僕が護ればいい話だもんね?
さぁーてと!早く人型にならないとな♪
僕の全部をリル様に貰って欲しいんだからさ?勿論リル様の全部も僕が貰うしね?
手始めに部屋の外に居るゴミを掃除してこようかな?
夜は長いし獲物も多いから楽しみだな~
うん…ユエくんはどんどんヤンデレ度ましましになってきます♪この分だとすぐ経験値貯まりそうだな!w