#3.VS御影第一高校
※作者は試合展開を書くのが得意というわけではありません。なので途中ハイライトになる部分がありますが、ご了承願います。
ウグイス嬢「一番、ショート、六車君」
六車「さてと一発いきますか!」
六車は気合たっぷりでバットを構えた。
一球目、飯島はストレートを放った。
主審「ストライク!」
六車「大体今ので120ちょいか…」
六車は冷静に球筋を判断している。
二球目、飯島はまたしてもストレートだ。
主審「ストライク!」
六車「127キロ…」
三二『そんなに速くないな…』
五竹『スライダーがいつくるか…だよな…;』
三球目、飯島はいつものモーションで投球した。
六車『ストレートか!このっ!!!』
六車はフルスイングしたが、ボールが急に曲がった。
三二「あっ!!!」
六車「!?」
主審「ストライク!バッターアウト!」
六車は呆然としている。飯島はニッと笑っている。
五竹「あれが飯島のスライダー…」
六車「ヤバいよあのスライダー;」
二宮「そしたら狙いをストレートに絞ってみるか…」
七浜「そうですね先輩!」
皆は納得しているようだ。
続く八束はスライダーにやられピッチャーゴロに倒れた。
しかし二宮と五竹はストレートを狙ってヒットにした。
三二「よっしゃ!いっちょ行ってやる!」
三二の一打席目だ。状況はツーアウト1、2塁。
三二『絶好のチャンスじゃねえか!俺の打席にふさわしいぜ!』
飯島の一球目、飯島は外角低めのストレートを放った。
三二はあえて見送った。
主審「ストライク!」
すると、満月が話しかけてきた。
満月「キミ、なんかいい匂いするね。フローラルなユニフォームかい?」
三二「いや、少しミスって;」
満月「なかなか面白いよ。君が案外試合を動かすかもね…」
三二「?」
三二はよくわからなかった。二球目、三球目投げていき、ツーストライクスリーボールのフルカウントとなった。
その後も三二はファールで何球も粘った。
飯島『なんなんだよ…あいつ…フルカウントからもう17球も粘ってきやがる…!スライダーも完璧にカットされてるし…どうしたらいいんだ!?』
十五夜「テル!」
飯島「?」
十五夜は飯島に何かのサインを送った。
飯島はうなずいて、その旨を満月に送った。
飯島の投球、その投球は三二の目を疑った。
三二『フォークボール!?』
三二は思わず振ってしまった。
主審「ストライク!バッターアウト!」
三二「ちくしょう…;みんな、すまん…;」
四野「気にするな。まだ一回だ」
五竹「そうだよ三二、チャンスはまだある!」
三二「ああ…;」
ベンチへ戻るとき、三羽ガラスは三二について話していた。
飯島「あいつ…ヤバいぞ…」
十五夜「名前によらず、かなり強いな;」
満月「フローラルの香りも伊達じゃないね;」
飯島「フローラルて?」
十五夜「あいつのユニフォームの匂いか?」
満月はこくんと頷く。
飯島「それマジで?」
十五夜「とにかくアイツはかなりの才能がある…」
満月「本当うまいよね」
飯島「まったくだ;気をつけよう…」
満月「このキャラメル美味いぞ♪」
十五夜と飯島はつまづいた。
十五夜&飯島「食い物の話かよ!ってか何食ってんだよ!!!」
満月「野球の話だったの?」
十五夜「はあ…;仁念らしいよ;」
とにもかくにも3人はベンチに座った。
十五夜「飯島、お前2番じゃないか?」
飯島「あ、そうだった!」
飯島はバットを持って次を待った。
2年生エースの一浦秀也はMAX136キロで、変化球の球種が多いのが特徴で、プロ野球チームからも注目されている。
ウグイス嬢「一番、レフト、扇原君」
一浦の一球目、一浦は真ん中高めのスライダーを放ったが、少しコースが甘くなってしまった。
カキーン!
一浦「しまった!」
打球はライト方向に飛び、そのままフェンスに直撃した。
九住がボールをとってセカンドに送ったが、扇原はすでにセカンドに立っていた。
三二「強え;」
十五夜「仁念、今のどうだった?」
満月「甘かったね」
十五夜「今のはホームランになってもおかしくない球だったもんな…」
満月「このキャラメル本当に甘いよ」
十五夜はベンチから落ちた;
十五夜「お前な;いつまで食ってるんだよ;おっと、俺の打順が近いや;」
十五夜は次の打順に備えて素振りを始めた。
続く飯島はバントの構えを見せた。
しかし、一浦のカーブを打ち損じ、キャッチャーフライに終わった。
飯島「ダセえ;」
続く十五夜も詰まらされて、ファーストゴロに終わった。十五夜はファーストに着いたとき、あることに気がついて三二を見ながら帰っていった。
十五夜『仁念の言うとおりだ…あいつ、フローラルの香りがする…;』
三二『アイツ、何で俺をじっと見てたんだ?』
満月の打順、ツーアウト3塁…
一浦の一球目、高めのカーブを放った。
主審「ストライク!」
満月「…」
二宮『こいつ…表情一つ変えない…;いったい何を考えてるんだ!?』
満月『帰ったらカレーライスでも食べようかなあ…』
一浦の二球目、低めのカーブを投げたつもりが、すっぽ抜けてど真ん中にいってしまった。
満月「!」
満月のフルスイング!
カキーン!という快音とともに、ライトスタンドを超えた。
場外ホームランだ。
三二「なんてパワーだ…!」
満月は悠々とベースを回った。
そしてホームを踏んで、次の橋枝とハイタッチした。(新0-2御)
十五夜「満月ナイス!」
満月「気がついたら甘いところに来たからね♪」
飯島「キャラメルが甘いんじゃないのか?」
満月「お前、何言ってるんだ?野球の話に決まっているだろ?」
飯島「ムカつくなお前;」
一浦「すみません先輩;」
二宮「気にするな。まだ一回だ…」
二宮は一浦を励ました。
三二「どうすれば…」
三二は考えた。
そして続く橋枝はサードゴロに終わった。
四野「次は俺からか…」
二回表、四野、一浦が連続ヒットを打って、ランナー1、3塁になった。。
五竹「いいぞ!さらに続け!九住!」
九住「はい!」
九住もピッチャー強襲で飯島のミットからボールを弾いた…
しかし十五夜落ちそうなボールに向かいダイビングキャッチした。
2塁審「アウト!」
四野「何!?」
四野は戻ろうとしたが十五夜の返球が一歩早かった。
3塁審「アウト!」
三二「…!」
四野は呆然としている。
飯島「十五夜すまん;」
十五夜「いいよいいよ;ゲッツーにしたんだから;」
そして七浜も三振にした。
二回裏、一浦は三者凡退にした。
三二「どうにかして打たないと…」
三二は考えた。どうにかして打たなきゃ…
飯島『あの男には回したくないなあ…』
十五夜『フローラル男は本気で厄介だ…なんとか耐えてくれよ!』
満月『やっぱりハヤシライスにしようかな…』
三回…
勝負はどうなるのか!?
続く…
~そのころののえる~
のえる「ふんふんふ~ん♪あれ?これって…大変!いっちゃんってば箸を忘れてます!私が持ってかなきゃですよねこれ;;;待ってて下さい!いっちゃん!」