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りったんの「二百文字小説」集  作者: りったん
思いつき編
83/210

気になるあの娘

 社会人になって一年が経つ。


 そんな中僕は片思いをした。


 二つ年上の先輩。


 憧れの人だ。一度でいいからデートしたいと思った。


 


 ある日、彼女に、


「ウチに来ない?」


と言われ二つ返事でOKした。


 彼女のアパートに行く。


 導かれるままに部屋に入る。


「こっち」


 彼女は隣の部屋のドアを開いた。


 そこには僕の写真が画鋲で貼られていた。


 壁だけでなく天井にも床にも。


「やっと本物を貼れるわ」


 彼女の言葉が聞こえた時、背中に激痛が走った。

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