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りったんの「二百文字小説」集  作者: りったん
思いつき編
6/210

閻魔様6

 閻魔様はあの世の裁判官です。今日もお裁きの時間です。


「お前は生前女にだらしがなかったようだな」


 閻魔様は目の前の男に言いました。


「ええ。ですから、死んでからも女だらけの地獄がいいですね」


 男はヘラヘラ笑って言いました。


「わかった。そう取り図ろう」


 言ってみるもんだ。男はニヤリとしました。


 そして喜んでその地獄に落ちました。


 そこには、男に殺されたり自殺に追い込まれた女性が待っていました。


 めでたし、めでたし。

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