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りったんの「二百文字小説」集  作者: りったん
思いつき編
49/210

力丸卓司の純情

 俺は力丸卓司。中学一年。箕輪まどかに片思いしている純情少年だ。


 まどかは未だに牧野徹の事が好きらしい。


 あんな青白い奴のどこがいいんだろう?


 男は顔じゃない。力だ! 好きな女を守れなければ、男じゃない。


「キャー!」


 まどかの叫び声だ。


 俺は全速力で現場に急行した。


「どうしたんだ?」


 俺は震えるまどかに尋ねた。


「私の机に!」


 俺は言われるままに机の上を見ると、俺の親指ほどもある芋虫が這っていた。


 そして俺は気絶した。


 

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