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りったんの「二百文字小説」集  作者: りったん
思いつき編
45/210

付き合って!

 俺は力丸りきまる卓司たくし


 四月から中学生になった。


 片思いの箕輪まどかと同じクラス。


 心の中で何度も万歳をした。


「付き合って」


 ある日まどかにそう言われた。


「え、どういう事?」


 俺は恐る恐る尋ねた。


「日本語わからないの? 付き合って」


「わかった」


 男らしく返事をする。


「はい」


 俺は大きなゴミ箱を三つ渡された。


「やっぱり力仕事はリッキーね」


 まどかの笑顔が眩しい。


「だから好きよ」


 今のは何? 怖くて訊けない。

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