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りったんの「二百文字小説」集  作者: りったん
沢木先生お題編(神田律子と愉快な仲間達)
190/210

夜警

 神田は社長秘書の菜奈にキスされ動揺していた。


 彼はすぐに律子にメールし全て話すつもりでいた。


 寮に帰るのが躊躇われ、会社に残っていると、


「まだお仕事ですか?」


 夜警の巡回の時間になっていた。


「すみません、もう帰ります」


 神田は苦笑いをして警備員に応じた。


「人生いろいろあります。あまり深く考えない方がいいですよ」


 年配の警備員に諭され、神田は会社を出た。


(律子に正直に話し、菜奈さんとも話そう)


 神田は決断した。

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