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りったんの「二百文字小説」集  作者: りったん
沢木先生お題編(神田律子と愉快な仲間達)
181/210

休日出勤

 神田律子は新米ママ。


 夫が浮気しているのではないかという妄想がどんどん大きくなっていた。


 今日は出向先の子会社は休みのはずだが、何故か寮の電話に出ない。


(本当に浮気してるの?)


 律子のイライラを感じたのか、愛娘の雪が泣き出した。


「ごめんね、今おっぱいあげるからね」


 律子はハッと我に返り、雪を抱き上げた。


(携帯にも出ないし……。何してるのよ、あいつ?)


 


 その頃、間が悪い事に夫は山奥の現場を社長と視察中だった。

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