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りったんの「二百文字小説」集  作者: りったん
沢木先生お題編(神田律子と愉快な仲間達)
177/210

期待の新人

 神田は子会社に出向中。


 社長令嬢の菜奈は幼馴染で結婚の約束までしていた。


 その事を指摘され、律子との修羅場を妄想してしまう神田である。


「やあ、来たね」


 社長が笑顔で迎えてくれた。


「紹介するわ、期待の新人の鷹司たかつかさしのぶ君よ」


「よろしく」


 爽やかな笑顔で握手を求められた。


「私の婚約者でもあるの」


 菜奈が悪戯っぽく笑った。神田は唖然とした。


「これでおあいこ」


 菜奈が耳元で囁いた。神田は苦笑いした。

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