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安いから買ってきた
神田律子は新米ママ。
夫が出向先から一時帰京した。
「会いたかった」
律子がいきなり抱きついたので、夫は照れ臭そうに抱きしめ返した。
「妙な女には引っかかってないようね」
律子は犬のように匂いを嗅いでいた。夫は項垂れた。
「はい、替えの下着」
律子に渡された袋の中を見ると、紙のパンツだった。
「どうせ洗濯しないんでしょ? 安いから買ってきたの。脱いだら捨てるだけでいいのよ」
誇らしそうに言われ、妙に癪に障る夫だった。
神田律子は新米ママ。
夫が出向先から一時帰京した。
「会いたかった」
律子がいきなり抱きついたので、夫は照れ臭そうに抱きしめ返した。
「妙な女には引っかかってないようね」
律子は犬のように匂いを嗅いでいた。夫は項垂れた。
「はい、替えの下着」
律子に渡された袋の中を見ると、紙のパンツだった。
「どうせ洗濯しないんでしょ? 安いから買ってきたの。脱いだら捨てるだけでいいのよ」
誇らしそうに言われ、妙に癪に障る夫だった。
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