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りったんの「二百文字小説」集  作者: りったん
沢木先生お題編(神田律子と愉快な仲間達)
150/210

女子会発。

 神田律子は妊婦。


 今日はほぼ同時期に出産予定の妊婦仲間と病院の待合室でプチ女子会。


 誰も彼も夫への不満や愚痴を吐き出している。


「妻が大変な思いをしているのにさ、ウチのなんか毎晩午前様よ」


 同じ年下の夫を持つ百合恵が言った。


「既に長男がいるって感じよね、年下の旦那の場合」


 律子が言った。


「そうそう! ホントにそうよね」


 百合恵は大きく頷いて同意した。


「そうなんだ。いいなあ」


 それを羨ましそうに聞く他の妻達である。

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