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携帯電話
神田律子は妊婦。
十二月に入り、いよいよ出産間近になった。
「携帯、忘れないでよ!」
「持ってるよ」
夫は右手で掲げ、出勤した。
「いつ陣痛が来ても不思議じゃないのにホントにわかってるのかしら?」
律子は夫を懲らしめようと思った。
夫は早朝会議中。
京都に事業本部を展開する計画の最終段階なのだ。
「い!」
いきなり自分の携帯の律子専用着メロが鳴った。
(あいつ、いつの間に音ありにしたんだ?)
夫は平謝りして会議室を出た。
神田律子は妊婦。
十二月に入り、いよいよ出産間近になった。
「携帯、忘れないでよ!」
「持ってるよ」
夫は右手で掲げ、出勤した。
「いつ陣痛が来ても不思議じゃないのにホントにわかってるのかしら?」
律子は夫を懲らしめようと思った。
夫は早朝会議中。
京都に事業本部を展開する計画の最終段階なのだ。
「い!」
いきなり自分の携帯の律子専用着メロが鳴った。
(あいつ、いつの間に音ありにしたんだ?)
夫は平謝りして会議室を出た。
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