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台風がゆく
神田律子はOLである。
連休最終日が台風直撃でどこにも出かけられない。
愛する夫は関西に長期出張している。
「京都が大変!」
律子はテレビのニュースで氾濫する川の映像を観て慌てて夫の携帯に連絡した。
同じ事を考える人間が多いのか、繋がりにくくなっていた。
ようやく繋がった時にはもう台風は列島を抜けていた。
「台風一過だね」
夫が言うと、律子は、
「台風って家族がいるの?」
昭和の遺物のような本気のボケをかましてきた。
神田律子はOLである。
連休最終日が台風直撃でどこにも出かけられない。
愛する夫は関西に長期出張している。
「京都が大変!」
律子はテレビのニュースで氾濫する川の映像を観て慌てて夫の携帯に連絡した。
同じ事を考える人間が多いのか、繋がりにくくなっていた。
ようやく繋がった時にはもう台風は列島を抜けていた。
「台風一過だね」
夫が言うと、律子は、
「台風って家族がいるの?」
昭和の遺物のような本気のボケをかましてきた。
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