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第5話 嘘をつこう!

『嘘をつきなさい』


 そう、教えたことはありますか? 嘘をつかず正直に話すことが基本だが、「嘘をつく」と一度だけ教えたことがある。


 コロナ禍よりも前の話。仕事が始まって2時間で、体調が悪いから帰りたいと言ってくる。その内容が「朝から熱が36度5分あって」と……。


 「はあっ」としか、返せなかった。顔色はいつも悪く、パッと見では判断出来ない。何か別の原因や、トラブルがあったのではないかとも考えてしまう。


「……ボク、平熱が低くて」


 掠れ、絞り出すような声。思わず『知らんがなっ!』と言いかけて、何とか堪える。


『次からは、体温は1度高く申告するように』


 こんなことがあって良いのか悪いかは分からない。ただ『嘘をつきなさい』と教えることしか出来なかった。

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