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流星。

作者: 秋葉竹




こんなにも静かな夜に

霧のような小雨が降る


遠くを走る長距離トラックの音が

すこしだけ

うるさいが

それもたまにしか聴こえない深夜。



夢よりも綺麗な虹色の

悲しみの涙を

君の瞳にみつけた、


西の山へ消えようと

月が

落ちてゆく速度で

ゆっくりと

ただ、ゆぅっくりと

日々の懈怠は降り積もってゆく。


そんなとき、

僕に云えない苦しみや

いつまでもつづく切なさや

忘れられない悲しみから

逃れられないと

夜になっても、眠れないとき。


こっちを、みて?

ただ、みているだけでいいんだよ?


忘れられない

吐き気のする夜も

躾を受けてない野良犬に

吠えたてられた夜も

ぜんぶ記憶から消してあげる


一番あたたかい

「好き」の気持ちで

その唇を塞いであげるよ

なにからも

逃れられる祈りを込めて。


なにもかもが痛い

なにひとつ良くなるとは想えない

静かな夜でも


むかし負った傷でも

昨日の夕刻作った傷でも

ちゃんと

癒して、あげたいな


そこに、

君のこころには

やさしさしかないと

知っているから

切り裂かれた胸に

刻まれたいくつもの傷を

洗い流して

癒して、あげたいな


それが、

僕の。


生きる。


理由だと想うから。

その想いを掲げて生きていきたい。


深夜、

東の空には、流星。







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