200話 決着【前編】
クトゥルーの竜の息吹を、ぼくは光の剣で弾き返した。
だがクトゥルーは高速でそれを躱すと、ぼくの背後に回ってもう一撃を放つ。
ぼくは極光の剣で、真正面から竜の息吹を斬ってみせる。
「せやぁあああああああああ!」
光の刃は闇のブレスを引き裂いていき、そのままクトゥルーへと伸びていく。
『くぅうううううううううう!』
クトゥルーは両腕をクロスさせ、防御の構えを取る。
『ぐ、くそ……! くそぉ! 押し返せないぃいいい!』
刃が防御を削っていき、クトゥルーの腕へと到達。
『すべてを食らう、星食みの竜の力が……! 脆弱な人間の力に負けるのか!?』
『そうだよ。君の負けなんだ』
ぼくのとなりに、ルルイエさんが顕現する。
「君は人間を弱いと侮った。彼らの強さを軽んじた。それが……君の敗因さ」
ぎりり、とクトゥルーは歯がみして言う。
『く、そぉ! くそぉおおおおおお!』
やがて、クトゥルーの両腕は消し飛ぶ。
光の奔流がヤツを真正面から飲み込む。
『うぎゃぁああああああああああああ!』
彼を覆っていた、破壊の竜の外皮が消し飛ばされる。
同化していた竜の肉体も、消えていく。
この星を食らおうと画策していた、邪竜が……細胞一つ残さず、塵となって消える。
夜明けを告げる太陽のようなまばゆい光が、暗黒の宇宙に広がる。
この世に巣食う悪意を全て払うかのごとく……強く、強く輝く。
やがて輝きは収まると……ぼくらの敵は、跡形もなく、消えていたのだった。




