199話 この星に住まう命の輝き【後編】
ぼくは極光の剣を手に、クトゥルーの前に立つ。
まばゆい光は暗黒の空に広がり、まるで太陽のように強く輝いている。
『認めない……認めない認めない! ボクは! 認めないぞぉおおおおおお!』
空を蹴ってクトゥルーが接近してくる。
すでに目で見えるスピードは超えている。
触れれば即死の一撃とともに、ヤツの拳が目の前にやってくる。
けれどぼくは剣の腹を持って、クトゥルーの拳を弾く。
「せやあぁあああああああ!」
刃を伸ばしなが、ぼくは体を回転させる。
『うぎぇぁああああああああああああ!』
彼の体を守る、破壊の魔力ごと、光の剣が切断する。
『どうして……どうしてだよぉおおおおおおおおおお!』
クトゥルーが魔力で体を補修し、ぼくに向かって跳んでくる。
その背中からは腕が4本生え、ぼくに連打を浴びせてくる。
『ボクのほうが強いのに! ボクのほうが神にふさわしいのに! どうして誰もボクを神と認めてくれないんだぁあああ!』
敵の拳を時に弾き、時にかわしながら、ぼくはクトゥルーの体にダメージを与えていく。
『エレン、なぜこの女なんだ! このクソメンヘラ畜生女は、多くの人たちを苦しめた大罪人! 未来を作るのにふさわしくない! そうだろう!?』
クトゥルーが破壊の力で星を砕き、それの破片を拳に纏う。
巨大な隕石の拳を持って、ぼくに殴りかかってくる。
「そんなことは……ない!」
極光の剣を縦一閃させる。
バターのように容易く真っ二つにして、クトゥルーの腕を切断する。
「ルルイエさんはお前とは違う! 過ちを犯したら、きちんと反省し、皆の明日を守るために力を尽くしてくれている!」
ぼくはクトゥルーに接近して、その四肢を切り飛ばす。
「自分のことしか考えてない……おまえとルルイエさんとじゃ、格が違うんだ!」
『うるさぁああああああああい! ボクが、神だぁああああああああああ!』
超至近距離から、クトゥルーは竜の息吹を放つ。
けれど皆からもらった精霊達が、光の壁となって、クトゥルーの漆黒の力を防ぐ。
「うるさい! おまえは、ただの自分勝手な、大馬鹿野郎だぁあああああああ!」
ぼくが強く剣を振ると、漆黒のブレスは押し返される。
『くそ、がぁあああああああああ! エレンぅううううううう! てめえを殺すぅううううううううう!』
凄まじいエネルギーが、一点に集中していく。
ぼくは極光の剣を構えて、死力を振り絞る。
「掛かってこい! おまえの幼稚な野望は、ここでぼくが砕く!」




