199話 この星に住まう命の輝き【前編】
ぼくたちはクトゥルーにとどめを刺すべく、この星の外へとやってきた。
クトゥルーは魔竜の持つ暗黒の魔力を身に纏い、小型の邪竜のような姿へと変化してる。
だがその力は絶大だ。
彼の放つオーラに触れた星屑は、跡形も亡く消滅している。
『どうやら魔竜のもつ星食みの力を引き継いでいるようだね。あれに触れたら、君でもひとたまりもない』
「霊王の力ですらも……だよね?」
つまりこの霊王の鍵ですらも、やつの纏う星食みの鎧の前では、攻撃が通らないって事か。
「でも、そんな強力な鎧、ずっと維持できないよね」
『もちろん。持久戦に持ち込まれたら不利だと、承知ずみだろう』
でも、僕は怖くない。
僕は、この星の人たちの力を背負っているから。
「ルルイエさん……いこう!」
ぼくは霊王の鍵を頭上に持ち上げる。
「この星に住む、みんなぁあああああああああああああああ!」
ぼくの声が、精霊王を介して、地上へと送られる。
「ぼくに、力を、ほんの少しわけてえええええええええええ!」
その瞬間。
背後に輝く蒼い星から、7色の光が、ぼくが持つ鍵めがけて射出された。
『なんだこの光はぁああああああああああああああああああ!?』
極光を纏った光の鍵を、ぼくはガチャリ、とひねる。
その瞬間霊王の鍵は変形し、1振りの、美しい極光の剣へと変わった。




