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198話 堕ちた神【後編】


 クトゥルーは遥か上空へと飛び上がり、最後の一撃を放つ準備をしていた。


 彼がいるのは星のそと。

 宇宙空間に彼は漂っている。


 魔力の鎧を纏った今の姿は、漆黒の邪竜然としていた。


『こんな……世界は壊れてしまえば良いんだぁ!』


 今のクトゥルーにあるのは、目の前の青い星を消し飛ばすことだけだ。


 人々を支配することも、理想の世界を造りあげることも、今の彼の頭にはない。


『神である僕を否定し、勇者なんぞと言うチンケな存在に縋ろうとするこんな不完全な星など不要……! 僕が、消し飛ばしてくれるぅうううううううう!』


 エレンへの憎悪が力となって、彼の体を強化する。


「そんなこと……僕がさせない!」


 純白の翼を広げ、彼の前に立ち塞がるのは勇者エレンだ。


『エレンエレンエレンぅうううううううううううううう!』


 最後の最後の最後まで、エレンは自分のジャマをしてきた。


 コイツさえいなければ、今頃とっくに世界は自分の物だったろう。


 当初クトゥルーは彼を完全に見下していた。

 ルルイエに気に入られていただけの、取るに足らない雑魚であると。


 だが……違った。

 彼は心を壊したルルイエを救い、星を飲み込む魔竜を蹴散らし、未来神たる自分を……ここまで追い込んでいる。


 それは精霊王の力では決してない。

 彼が持つ、不思議な意思の力だ。


「僕は、君を倒す」

『やってみろぉおおおおおおおおおお!』


 吹き荒れる漆黒の魔力は、この無限に広がる宇宙を震わせる。


 だが目の前の勇者は怯えた様子はまるでない。

 彼の手にある霊王の鍵が、今まで見たことのない、七色の光を発生させていた。


「これで……終わりだ!」

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