(´・ω・`) 第八十話……「6か月後に1000円になる株の現在価格」は今いくら?
【問題】
預金金利も、短期金利も無視していいとする。
6か月後に必ず1000円になる株があるとしよう。
では、その株の「今日の価格」はいくらだろうか?
………………
…………
……
【回答】
答えは、ほぼ1000円である。
なぜなら、その情報が正しいと分かった瞬間に、世界中の投資家がその株を買いに走るからだ。
価格は一瞬で1000円に近づく。
つまり、「確実に儲かる未来」は、見えた瞬間に現在へと織りこまれる。
ここから導かれる結論は、なかなか身も蓋もない。
つまり、短期で値上がる株を見つけるという行為は、
・まだ誰も知らない情報を違法に持っている(=インサイダー)
・あるいは、たまたま当たる(=ギャンブル)
このどちらかに極めてなりやすい、ということだ。
投資の世界には、こんな格言がある。
「自分だけが知っている情報は、すでに市場に織り込まれている」
あるいは、もう少し辛辣に言えば、
「それを貴方が知った時点で、すでにもう皆知っている」
私たちはつい、こう思ってしまうのだ。
「これはまだ知られていないはずだ」
「ここにチャンスがある」
だが市場は、我々の想像以上に賢く、そして速い。
機関投資家、アルゴリズム、専門家、内部情報に近い人々。
それらが24時間体制で価格を形成している。
個人投資家が“気づいた”時には、たいていの場合、もう誰かが気づいているのだ (´・ω・`)
だからこそ、投資に必要なのは「謙虚さ」なのかもしれない。
庶民である我々の情報的優位は、ほとんど存在しない。
情報劣位での予想は、だいたい外れる。
そう思ってちょうどいい。
では、どうするか。
短期で未来を当てにいくのではなく、長期で「平均」に乗る。
あるいは、時間を味方にして「複利」を取りにいく。
それは非常に退屈で根性が必要だが、高い確率で再現性があるのだ。
6か月後に1000円になる株は、今日すでに1000円に近い。
この当たり前の事実は、市場がどれだけ効率的で、そして残酷かを教えてくれる。
そして最後に、もう一度。
「自分だけが知っている情報は、すでにみんなも知っている」
……きっと、それくらいの気持ちで、ちょうどいいのだろう (´・ω:;.:...
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