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8月26日 憂鬱の波
目が覚めた。天井を見つめながら、ぼんやり考える。今回、新たな発見があるとすれば、憂鬱も、永遠には続かないと知った事だ、と。少しずつながらも、憂鬱でない時間が、生まれ始めていたのだ。時の流れは、罪悪感すら、容赦なく連れ去っていく。それは、所詮、生命の連鎖の一部に過ぎないと、私に思い知らせる・・・。憂鬱の波が引いた。そのタイミングを見計らい、ベッドから起き上がる。
冷蔵庫を開けた。
グラスに、ウォッカを3センチほど汲む。
グイッと飲んだ。喉が、カッと熱くなった後、アルコールが血流に乗って全身へと巡っていく。すると、体が、弛緩した。そこで、部屋の中を見回してみる。シンクには、食器が溢れ、床には、テッシュが散らばっている。酔っているうちに、部屋の中を片付けてしまう事にした。
酔いが醒めるに連れ、憂鬱が、顔を覗かせた。
部屋が綺麗になる頃には、体中に、憂鬱が充満していた。それに引っ張られる様にベッドへ倒れ込む。
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