会議
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30プ後会議室に国の重鎮が集まっていた。 皆突然の会議に何事かと囁き合っている。 すると奥の扉が開き、キングス王が入って来た。 続いて王子と宰相が続く。 各自が席に着いた所で王が口を開いた。
「皆突然呼び立ててすまぬ。 だが緊急事態なのだ、宰相あの件を」
「はっ、先程ノースハイより早馬が来たのですがその内容は、復活の三現象を知らせる物でした」
途端に王と王子、宰相以外の参加者が騒ぎだした。 室内は喧々囂々となり宰相が宥めても収まる気配がなかった。
バンッ!!
一瞬、室内が静まる、机を叩いた人物、王子に視線が集まる。
「皆、落ち着け! こんな時こそ冷静にならねばならん」
その言葉と態度に皆平静さを取り戻した。 その中の一人が頭を下げる。
「お見苦しい所をお見せしました。 事態の大きさに我を忘れてしまうとはお恥ずかしい」
「いや、私も陛下から聞かされた時は言葉を失った。 それほどの事なのだ、恥じる必要はない」
この男はカイゼル・イワ・サーウクル、この国の第一王子で、文武両道。 未来の名君として期待されている。 場が静まった所で王が口を開いた。
「王子の言う通りだ。 この様な時こそ我々の結束が重要、皆良いな? ……うむ、差し当たり勇者が現れるまでは我らだけで魔物の侵攻に耐えねばならない。 先ずノースハイの兵数は?」
「はっ約2000程配置しております」
「少し心もとないな、……王都より2000程送れ、補給物資もだ」
「はっ」
「陛下その増援は私自ら率います」
将軍が部下を走らせ様とした時、王子の口から出た言葉に皆驚いた。 我に帰った王は反対する。
「何を言うのだ、カイ……王子よ。 そなたを前線に送れる訳あるまい」
「そうです、殿下。 前線には我らが行きます故、どうか御自重下さい」
王は元より将軍達も反対するが王子は引かなかった。
「いいえ、この非常時だからこそ王族たる私が行かなければ。 王族が前に出る事で兵と民の士気も揚がりましょう、そうなれば勇者出現まで時間を稼ぎ安くなるはずです」
「しかし……」
「現場の指揮はハイランド卿に任せます。 決して無理は致しません、どうか御許可を」
「…………わかった、念のため言うておくが絶対に無理はするな。 よいな」
「はっ立派に務めを果たして参ります。 では早速準備に取り掛かろうかと思いますので失礼致します」
言うと王子は席を立ち足早に部屋を出て行った。 廊下を歩く王子の表情は険しかったがその心中はほくそ笑んでいた。
(くっくっくっ、これで堅苦しい王都から出られるぜ。 最近女を食ってなかったからな、向こうで高級娼館通って鬱憤を晴らさなきゃな。 魔王さま、さまだぜ)
王子がこのような事を考えているなど露程も思っていない王達は先程の王子の言葉に感銘を受けていた。
「陛下、殿下は素晴らしい成長を遂げられましたな」
「うむ、我が息子ながら頼もしく思う。 いつ王座を代わっても大丈夫だろう」
「陛下、その様な事をおっしゃられるのは」
「ハハハッ冗談じゃ、王子にはまだ経験が足りぬ。 だが良い機会だ、この難事を乗り越えれれば、更に成長してくれよう」
「仰る通りですな」
「さて増援の準備は殿下に御任せましょう、次は天候不順による作物の不作です」
「うむ、取り敢えずは食料の備蓄を始める事とし便乗値上げはきつく戒めるように」
「はっ」
こうして会議は各都市の食料、防衛、治安等々、問題に対処する為の話し合いが続く。
書いては見直し、書いては見直しでこのレベルとはこれいかに?
ここまで読んで頂き有難う御座いました。