くーるくる
緑にはしる光りの矢
代わる代わるまわる花
つばめが微睡む電線
見守る雛の先っぽ
瞬きする風のうろこ
初夏は潜んでる
冷たい爪を風にかざして
おかしいうた うたう
ぼくたちはうまれたときから
かなしみの個体だから
うたえばうたうほど
かなしみを落とすのさ
だけど落としたかなしみは
もうぼくのものじゃない
だからねっ
きみがそう思うのならそれでいい
ある意味 成功かな
だって拾って貰えたんでしょう
見上げても見下ろしても
かなしいおかしいたのしい
えへへ
ぼくはしってるよ
どんなうただってうたうよ
おかしいうたがいちばん好きかな