タイトル未定2025/11/06 20:18
「やぁどうも。僕は今、映画を見ているのだが、隣の彼はどうにも一緒に映画を見るには相応しくないというか……」
「デスゲーム&ミステリーか。まぁ色々なパターンが考えられるが……大きく想像を超える事はないだろう」
「彼が主人公でこの子がヒロインか」
「この映画は2時間。この2人が1時間50分は生きているのが確定した。主人公とヒロインが序盤に死ぬわけない。あー。もう飽きてきた」
「最初の犠牲者だ」
「1人。また1人と退場か。法則性が無いようである。俳優としての人気度だ。人気の無い奴をいつまでもスクリーンに映しても仕方がない。地味な顔の奴が暴走して死ぬのもあるある過ぎてあくびが出る」
「旬のイケメン俳優が早めに殺されたねぇ」
「彼は監督と喧嘩したからね。あー。アイドル女優も死んだ。なぜ彼女は死んだかわかる?客寄せで呼んだはいいが、ギャラが高いから早めに退場させないと制作会社の財布がカラになる」
「さーて。犯人がそろそろ分かるよ」
「実は主人公かヒロインが犯人だとかはやめてくれよ?おーっと最悪だよ!残り10分で新キャラだ!いきなり出てきた大物女優が犯人!?無いな!これは無い!」
「『なぜ君たちは見てるだけなんだ……?』えっ?これは僕たちに言ってる?」
「あちゃー!『登場人物が画面の向こう側のこちらに訴えてくる系』だぁー!実力も人気もないホラ吹き作家がよくやるやつぅ〜!メタ系はもうメタメタに古いのに!」
「ずーっとうるせぇんだよお前ら!」
「うむ?トラブル発生かな?」
「はぁぁ。よくある話過ぎて嫌だね。映画館でうるさい客に後ろの客がキレて殴りかかる……むっ!?」
「ナイフだ!」
「へぇ〜。映画鑑賞を邪魔されたぐらいで刺すのか!これは意外だ。いくら強く抑えても腹からの出血が止まらない!」
「死ぬかな?」
「刺されて血が出たから死ぬなんて当たり前過ぎる。こんなのはどうだ?」
「なんだ?」
「あっ、やっと会話ができたね。はじめまして」
「はじめましてこんにちは。続けて」
「うん。メタ返しってのはどう?」
「噛み砕いて」
「これを読んでいる者が死ぬ」
「いいね」
、
というわけで君たちが『小説家になろう』で読む小説はこれで最期となる。
すまないね。
そのままスマホやパソコンから離れてゆっくりその時を待ってくれ。
決して他のユーザーを捲き込もうなんて考えてはいけないよ。
じゃあ今からいくね




