蛙の田中(仮)の人生
美田さん(仮)という美蛙に言い寄られ、池田さん(仮)の後を追うか、美田さん(仮)と番になるかを悩んでいた田中(仮)だったが…
さて、皆さんこんにちわ。
今日は雨降りで朝からシトシト雨が降っておりますね。
各田んぼの蛙たちも、暑い日差しが無いと生き生きしております…
ん?
何か?
私に「忘れている事はないか?」ですって?
…嫌だなぁ、皆さん、急かさないでくださいよ。
私だってね、蛙なわけで、田んぼで平泳ぎをenjoyしたいわけで…
えっ?そんなの望んでないって?
…仕方ないですね。
私の華麗なる平泳ぎで1エピソード食いつぶし…じゃなかった、語ろうと思ってましたが…
皆さんは、美田さん(仮)とどうなったかって、聞きたいんですよね!
えぇ、えぇ、美田さん(仮)は…やはりというかなんというか…
剛田さん(仮)と番になりましたよ!(泣)
悩んでいる間に『おい、田中(仮)、美田(仮)は俺の嫁にするから!』って…剛田さん(仮)に言われ、もう美田さん(仮)じゃなく、剛田さん(嫁)になりましたよ!
こっちは美田さん(仮)争いを挑んでもいないのに、噛みつかれ(牙はないし歯もないが)て、大変な目にあいました…
なぜか悔しい…
いや、いいんです、これで良かったんです。
私よりも遺伝子が強い剛田さん(仮)の番になったほうが、彼女も彼女等の子供たちも幸せなんです、きっと。
我々の種の繁栄には必要な事ですし、今思い返せば私には美田さん(仮)は過ぎた蛙でした。
不釣り合いとでもいいましょうか。
それに…それに私にはまだ、隣の田んぼに夢があります!
あれからも相変わらず池田さん(仮)の元気に鳴く声が聞こえていますし、あちらに行けば素敵なお嫁さんがいるかもしれない!と、思ってます。
よし、私、決めました!
蛙の一念発起です。
今日の夜に雨が降っていれば、私は隣の田んぼに行きます!
硬い地面(人間は道路と呼ぶ)を飛び跳ねて、栄光ある未来に突き進もうじゃありませんか!
そうと決まったらご近所さんにあいさつ回りをしなくては!
「井の中の蛙大海を知らず」ってね!
田中(仮)は振られた挙句、剛田さん(仮)に美田さん(仮)をとられてしまいましたね。
蛙の世の中も人間と同じで世知辛いのかもしれません。
(仮)ばかりで何が何やらよくわかりませんが(笑)
どうやら田中(仮)は美蛙をとられた事で、自分が今いる田んぼに未練がなくなった様子です。
池田さん(仮)の後を追い、隣の田んぼに向かう準備を始めた田中(仮)。
無事に隣の田んぼに行けるのか?
次のエピソードに期待してください!
(期待してる人いるのかな…(笑))