蛙の田中(仮)の人生
蛙目線で書いた、蛙の人生(?)。
蛙の田中(仮)は何を見て、何を感じ、どう生きるのか?
生き物達にも人生(?)がある、の1章スタートです。
こんにちわ。
私は蛙の田中(仮)です。
私達は人間の言うところの「田舎」に住んでいます。
私は母に「田んぼ」という、等間隔に草がピョコピョコ植えられた、水を張った池(とは言え、水深は浅い)のような場所に、兄弟姉妹と共に産み落とされました。
最初は沢山の兄弟姉妹が居ましたが、「ザリガニ」と言われる赤い化物に食べられ、「鷺」と言われる空からの怪物に食べられ、数は減りました。
今日は雨が降って清々しい天気だったので、隣の範囲をナワバリとしている「池田さん(仮)」が、「井の中の蛙になりたくない!」と、隣の田んぼに行きました。
私は止めたんですよ。
「他の田に行くのは危険だ」と。
大きい四角い怪物…人間は「車」と呼んでいますが、奴らに当たったらひとたまりもありません。
私の数々の兄弟姉妹は、奴らに轢かれてぺしゃんこになりましたから。
でも池田さん(仮)は、「大海を知りたいんだ!」と言って聞かず、旅立っていきました。
…池田さん(仮)…無事だと良いのですが。
さて、夜になりました。
蛙の合唱が響きます。
我々蛙は、合唱の声で「あぁ、今日も無事にあの子も、彼も生きているな」と感じています。
声でわかるので、便利は便利ですが、逆に「あぁ…内田さん(仮)の声が無い…」と感傷に浸ってしまう夜もあります。
我々の声は大きいので、よく響きますね。
人間には「うるさい」と感じるかもしれませんが、コミュニケーションの1つなので、大目に見ていただきたいと思ってます…
って…あ!あの…ガラガラしたハスキーボイスは…
もしかして…もしかしなくても「池田さん(仮)?」
ではないだろうか…?
間違いない、池田さん(仮)が、隣の田んぼで鳴いている…!
良かった、池田さん(仮)、無事に道路を渡って隣の田んぼに行けたんだ…良かった…
私の中で、池田さん(仮)へのリスペクト値が上がりましたね。
何事もチャレンジあるのみ、ですね。
…そう考えると、私も生きているうちに何か挑戦した方が良いのだろうか?
少し考えてみることにします。
読んでいただきありがとうございます!
何故か最初に蛙を主人公にしたのですが、何故蛙なのかは私もわかりません…
書き溜めていないので思い付きで書いていきます&ゆっくりペースでアップしていきますので、ゆっくりお付き合いいただければ幸いです☆