第2話「説明」
「おはよう御座います、皆様。私はディーラーのデッドです。今から皆様には、(ファイブカードゲーム)を行ってもらいます。」「!?」俺の名前は中川良。21歳、フリーターだ。「さて、早速ルール説明です。あなた方には、5~1のカードをそれぞれ2枚ずつもってもらいます。あなた方は、そのカードで(勝負)する事しか行動は起こせません。カードの強さは、数字のまんま。5、4、3、2、1の順です。このゲームの勝利というのは、この10枚のカードで5勝する事です。つまり、10戦5勝。6戦0勝、7戦1勝、8戦2勝などという状況になりますと、即敗退。」「!!」「獲得金額は、1勝ごとに1億。しかし、あなた方は最初から5億の借金を背負っています。つまり、6勝以上しないと、儲けはないという事です。ああ、それともう一つ。勝負はあなた方の後ろにある20のボックスで行っていただきます。ゲーム時間は今日…つまり15時間!それではゲームスタートです!」その瞬間、電光掲示板に表示がされた。表示されているのは残り時間、5、4、3、2、1の枚数。(5、4、3で確実に5勝しないと、負けは確定的だな…。)1はどのカードにも勝てない屑カード。(…まてよ?それを利用できるんじゃないか…?)中川は、早速行動を起こした。「ちょっと、そこの人!」「……な、なんですか?」「俺、連続で1を出すから、アンタは2で2勝を勝ち取ってくれ。それで得た2億円のうち、1億円を俺にくれ」これが中川の考えついた、1で金を取る方法。相手も、2で勝つのは殆ど無理なので、この取り決めに快く応じた。結果、1で1億をとる事に成功。逆もできる。相手に1を連続で出させ、こっちは2で2連勝。そして1億を相手に渡す…といったもの。これで、中川と相手の人は、それぞれ1と2で2億をとることに成功。あとは、3、4、5で確実に勝利を勝ち取る。電光掲示板には、5が64枚、4が69枚、3が80枚、2が17枚、1が19枚と表示されて…「はあ!?」実はさっきの中川の策、殆どの人が気付いていた。そして、このような結果になってしまったのだ。「畜生…どうすれば…」こんな中川に、さらなる痛手。3と4が量を減らしはじめた。先程の1と2の作戦を、3と4でも行っているのだろう。現在5がズハぬけて多い。「くっそ…やはり5勝までしか無理か…」この中川のつぶやきに食いついてきたのは、先程の相手。「5勝までって、なんですか!そ、それで十分でしょ!そ、それでどんな策でっすか!」「うお!…えーと、例えばAさんが5-5-4-4-3-3と出したら、Bさんは4-3-5-3-5-4と出すんです。(どちらも5勝になる)引き分けが最も最悪なんです。どちらの得にもならない」「それ、やりましょう!」「え………あ、はい」この作戦、金を稼ぎたい俺にはつまらない策だったが、この人みたいに、損をしたくないという人にとっては必勝法。確実に残れるのだ。 続く
次回裏切り