表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/3

癇癪ワルツは行進曲

「あの?、列に割り込まないでもらってもいいですか?」


カチンときてしまった。心拍数が上がる。息が浅くなる。心の虎が今こそ暴れんと咆哮をあげる!




「「「「「うるせぇよ!!!!だまれ!」」」」」



静かなカウンセリング実に怒号が鳴り響いた。やってしまった。悪い癖だ。今日もまた恥をさらした。


「あっ...すいませんでした...」


「ありがとうな。俺は蚊の羽の音がキライなんだよ。」


僕はカウンセリング室に逃げるように入った。

ことの顛末を見ていたカウンセラーからはこれ程手のつけられない患者は初めてだと言われ、安楽死を勧められた。今回で安楽死を勧告されるのは3回目だ。一回は医者から。二回目はセカンド・オピニオンである。


カウンセラーから人生に絶望したときに自決するための手榴弾を手渡された。僕はそれをためらうことなくゴミ箱に投げ捨てた。ピンを抜いて。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ