何正三尺、ハルマニ帝国に復讐す。
この作品はフィクションです。実在する団体、地名、特に人名とはなんの関係もありません。
「社内結婚?風紀が乱れる!淫らでハレンチなその雰囲気をここにもってこないでください!」
僕は空気が読めない。でもそれがかっこいい。
僕の名前は何正三尺。ハルマニ帝国の陸軍参謀補佐をやっている。今日は上司が社内結婚をして、全員がお祝いする中、僕の心の虎は暴れていた。いわゆる癇癪である。僕の癇癪は重症で、医師からは安楽死を勧告された。そこで僕はカチンときてセカンド・オピニオンをしてが結果は同じだった。そして僕は医師の胸ぐらを掴み、椅子を蹴飛ばして堂々退場した。
「は?、もう一度言ってみろよ。」
どうやらこの上司は僕とディベートをしたいらしい。こちらの意見が伝わっていないのは残念だが。
「だからぁぁぁ。言ってるじゃぁないですかぁ。風紀が乱れるんですよぉ。軍隊のなかで社内結婚なんて。論外ですよ!!」
「お前。仕事終わったら残れ。」
「そんなに僕と議論したいんですかぁ?僕も忙しいんですよ。 あっ!カウンセリングの時間だ!さよなら!」
僕は一週間に一度、カウンセリングをしている。前まではぬいぐるみを引き裂いていれば満足していたのだが、最近は心の虎が中々鎮まらない。
カウンセリングは長蛇の列である。ハルマニ帝国は一年前にパンパン共和国と戦争をして死傷者135000人という大被害を出して敗戦した。僕はその時、西と東を間違えて軍隊を全く関係ないところに動かして、軍事訓練の一貫として、一地方都市で独立国家を宣言しようとしたが周り止められてしまい有罪にはならなかった。
僕は列に並ぶことはできない。忙しいのだ。そして僕は列に割り込んだ。後ろの奴がなんか言っている。