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第一話

 世の皆さんは妖怪や幽霊といったモノは信じるだろうか?

河童や鬼、海外ではスレンダーマンなるモノもいるらしい。

俺はさして興味もなく存在がどうということもなく16年生きてきたのだが…。


「アンタァ…めちゃくちゃ強えんだってな、妖怪退治のバイトしてみないか?」


 夏休み初日、日課のトレーニング中に立会いを申し込む武道家のような感覚で怪しいバイトの勧誘をしてくる20代半ばほどのどこか秘書でもやっていそうな堅苦しさを持った雰囲気を出しつつもふざけた口調の美人な女性。


「失礼、私は探偵兼フリーの退魔師をやっている八雲澄香(やくもすみか)という者だ、君の戦闘能力を見込んで雇いたい」


訝しげな視線に気付いたのか改めて名乗る八雲澄香と名乗った女性は右手を差し出し握手を求めてきたのだった


「いきなりビックリなご挨拶だな、何故オカルトな人間が俺に?」


「ああ、私はどこぞの神社の空飛ぶ気ままな巫女さんみたいな妖怪退治のようなものをしていてな、悪さをしている奴がいるからお灸を据えてこいと言われてな。

最近武術経験者や喧嘩自慢の不良どもが不審者に襲われている話は聞いているだろう?」


「…ああ。だが、それの犯人がなぜ妖怪だと?」


現実味のない話に質問を返すと女性はニヤリと笑い答える。


「それがな、口をきけるやつに聞いて回ると中学にも上がってないような子どもに一方的にボコボコにされていてな、その中で1人だけ一矢報いて組み伏せるところまで出来た奴がいてな。結局締め技で落とされたんだが、ソイツのいう事には体格には見合わぬパワーとソイツの肌触りが人間のソレとは違うものだと言っていてな。あいにく私は幽霊退治は出来ても物理的に強いやつには弱くてな、そこで辻斬り暴力魔には同じだけの武力を用意しようということでちょうど良くお前という最高の戦力を雇いたい」


「…それは今からでも時給は出るもんですか?」


俺は八雲澄香の後方へ視線を向けると小柄なそして人とは異なる肌色の生物が立っていた。


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