オレTUEEEのEは3つが主流らしい
結論から言うと、自分には「主人公最強モノ」は書けないジャンルです。
おそらく、今の創作界隈で一番自由度が高く、可能性が広がっているのは、いわゆる「転生モノ」や「ゲーム世界に入り込む系」の作品だと思います。
皆から認められ、実力を発揮していく爽快感。
どんな成長をしても、どんな変貌を遂げても「世界がそれを受け入れてくれる」という大らかさ。そういう意味で、このジャンルは土台として最高です。自分も読むのは好きです。
でも、いざ書こうとすると……無理なんですよね。
自分の場合、ある程度の「制約」がないと筆が止まります。
自由すぎると、逆に発想が散らばって何も形にならない。たとえば、自作の『ランプ売りの青年』では、あえて魔法を複雑に設定しました。
なぜかというと、「なんでも魔法で解決できる世界」にしてしまうと、話が膨らまないからです。
さらに言えば、自分は“敵キャラ”に関しても、ちょっと古風な好みがあります。
最近の作品では、敵にも「複雑な背景」や「過去に同情できる事情」があることが多いですが、自分はどうしても「絶対悪」——初期の日本製RPGのような、わかりやすい魔王が好きなんです。
理屈はいらない。ただ、悪いやつをぶっ倒す。それが一番燃える。
だからたぶん、主人公最強モノのような、なんでもアリな舞台は、自分には逆に難しいのだと思います。
書ける人はすごい。むしろ、羨ましいです。
でも、自分は「縛りがあるからこそ自由になれる」というタイプなのだと、最近やっと自覚できたのかな?
と前向きです。