ボツネタ会話集(ランプ売りの青年:ディアナ国の廊下でのリットとシルヴァの一幕)
「パンツとブラって、ソルトアンドペッパーくらい語呂がいいよね」
「リットってプライドないわけ?」
シルヴァは恋人の浮気でも責めるように、人差し指をリットの胸へと向けた。
「少なくとも、今指されてる左乳首にはしまってねぇよ。だいたいな……プライドってのは勝負パンツと一緒だ。必要な時に取り出しゃいい。常時見せつけてりゃ変態と変わんねぇよ」
「それってつまり。勝負パンツとプライドって同じってこと? マジ!? じゃあプライドにもブランドがあるってこと?」
「そうだ。そしてブランド物ほど捨てられねぇもんだ」
「なるほど……。パンツと一緒だ」
シルヴァは自分の頷きと合わせて、リットに向けていた人差し指も指揮棒のように動かした。
「相手によって価値が変わるのもな」
「待った! つまり今リットってパンツはいてないわけ?」
「そりゃただの変態だろ……」
「だってプライドがないんでしょう」
「そりゃそっちが決めつけただけだ」
「じゃあ勝負パンツ履いてるってこと?」
「それよ……どっちもプライド捨ててねぇか?」
「そんなに気に入ったなら、好きにかけて食えよ。男のおかずなんだろ」




