1.きがついたらひとがしんでるはなし
小説を書くのは初めてです。よろしくお願いします。
きがついたらしらないところにいました。
なんて言えてたのが大体5年前、私は今では暗殺者に育てられた。…私の意思とは関係なく。
これはそんな私の記録。
※この小説はグロ描写、嘔吐表現、不快な要素、胸糞展開を含んでおります。お読みになる方はお気をつけてお読みください。
気が付いたら知らないところにいた。
私たちは学校で授業中に、あれはいわゆる召喚魔法だろう。この世界に召喚された。急に景色が変わって騒ぐ奴らもいた。周囲は大勢の大人に囲まれていて私たちは動けない状況になった。
そんな中でも私たちを助けようとしてくれたのだろう、先生は周りの大人に話しかけて
…そのまま私たちの目の前で殺された。
先生が殺された瞬間、辺りは阿鼻叫喚だった。当時の私は友達もいなく、ひとり中央で恐怖に包まれ動けなくなっていた。
「うるさいぞ貴様ら!!」
強烈な発砲音が2発空に響く。
「いいか、貴様らは今日から俺たちの部隊に入ってもらう。拒否権はあるが嫌な奴はいるか?」
いかつい男にそう聞かれるが頭に入ってきたのは私と隣にいたカズカキくらいなものだろう。カズカキはそぅっと手を挙げたのだ。…本当に馬鹿な奴だと思う。
「ギャーギャーうるせぇな…。嫌な奴はいねぇのか聞いてんのに…。お、一人いるみてぇだな。」
少し優しくなった男の声に希望を見たのかカズカキの顔が明るくなった、と同時に真っ赤に染まり床に倒れて動かなくなった。急なことに驚いたのだろう、辺りはしん…と静かになった。
「静かになってくれてありがとさん。…で、他に嫌な奴はいるか?」
周囲からは嗚咽と吐瀉物、鉄の臭いがした。もう訳が分からなくて、カズカキの血で塗れた半身をぎゅっと抱き目を瞑り…そこで私の記憶は途切れた。