そして歯車は動き始める
「神?」
思わず聞き返す
<まぁ君たちからの視点から見たらだけどね>
<ホントは......いや、何でもない>
何か言ってはいけないことを言いかけたらしい。あまり触れないであげよう...
そして一番気になっていたことを質問する。
「俺は死んだのか?....」
<.....うん。>
自称神は静かに、そしてなにか悲しそうに言ってくれた。
ここで少し疑問に思ったことがある。
「俺、なんでこんなに冷静なんだ?」
<それは今、とある物質を使っているからね。まぁ内緒だけど>
口に出てしまったようだ。
<まぁ質問タイムはここまでにして取り敢えず説明するね>
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自称神が言うには自分は転生し、そのすべてをランダムで決めるという。
そして記憶は全てリセットされ、まっさらな状態で転生するという。
てか神って何人いるんだ?....まぁ質問しても意味がなさそうなので言わないでいよう。
そして運命の転生の時がやってきた。
<んじゃ、もう時間だ。最後にこれに触ったら転生する。>
すると目の前に黒い正八面体の立体が現れた。
それに触ろうとする
「....」
手が震える。怖い、今の自分が消えるのが。
<...あれ?ちょっと待ってね....これで良し。>
すると恐怖感がなくなり何故か高揚感が高まった。
俺は静かにそして淡々とそれに触った。
[ノヴァコンピュータ502,固体093682747838321650946109spと同期します。]
何か聞こえる...
[!?■■■細胞を確認。記憶消去に失敗。危険物と認識、精神の破壊を試みます....失敗。せめて....
!?クラッキングを受けている形跡を確認。排除を試みます....失敗]
クラッキング?なんだそりゃ....
[せめて思考の出来ない植物に転生させます]
[転生、開始]