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ゆうかアプローチ  作者: 旭流遊
序章(アプローチ0):初デート
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記念撮影

前回のあらすじ:食事を堪能して早々に喫茶店を出ました。

「あっ」

 道を歩いているとたまになにかを思い出す。

「どうしたの?」

「いや、喫茶店で写真撮ってなかったなって」

「料理とか外観とか?」

「うぅ……はじめて行ったお店だったのに……って、あれ?よく考えたらまだ一枚も写真撮ってない!せっかくの初デートなのに」

「デート、ねぇ……」

お互い譲る気はないらしい。

「そうだ!アニメショップに着いたら撮ろう。一緒に写ってくれる?」

「アニメショップは撮影禁止だよ」

「え、そうなの?じゃあ今!今撮ろう!」

スマホのインカメを起動する。

「ちょ、待って。僕も写るの?」

「当たり前じゃん。じゃないと意味ないよ」

「でも僕、女の子と写るのはじめてだし……」

「私とじゃ、嫌?」

「そういうわけじゃないけれど……」

「じゃあいいじゃん。これくらい普通だよ。それに現実の女の子との思い出を大切にすることなんて現状なさそうだからはじめてが誰でも問題ないはずだよ」

「まあ、そうか」

最後のはちょっとしたイヤミのつもりだったけどあっさり受け入れられてしまった。悲しいけどこれが現実なのだ。それはともかく。

「もうちょっと寄ってくれないと入らないよ」

撮影準備に取りかかる。

「近くない?」

「これでも遠慮してるんだよ!」

本当は腕に抱きついたりしたいんだから、肩が当たるくらい勘弁してほしい。

「はい、笑って。さん、にぃ、いち」

シャッターボタンを押す。虹村くんの顔がちょっとぎこちない気がするけどまあいいか。

「おっけー、ありがとう。あとで送っておくね」

「え、うん、わかった」

どうやらまだ照れてるらしい。かわいいやつめ。

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