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ゆうかアプローチ  作者: 旭流遊
序章(アプローチ0):初デート
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キャラ談義

前回のあらすじ:注文の品が来るまでの会話、アニメ談義で順調に滑り出しました。

「堂島さんはどのキャラが好きだった?」

今度は虹村くんが切り出してきた。話が弾んできた証拠かな?

「うーん、私は静ちゃんかな」

「なるほど……たしかにかわいいんだけどやっぱりメインヒロインの河野愛佳ちゃんかな」

「逆に私はそんなにって感じだった」

愛佳ちゃんはショートヘアーで学校の人気者。顔もタイプ的には私に似ているような気がしてなんだかなぁって感じ。いまいちそのかわいさが理解できない。

「うそっ、元気で素直で好きな人に好きっていうのを全面に出してる感じとか、肝心な場面で主人公の心の支えになったりとか、すごくかわいくない?見た目もすごくタイプだし」

虹村くんが愛佳ちゃんの魅力について語り反論する。なんだかなぁそういうところもなんか似ている気がして、共感はできるけど、好きかどうかで言われると微妙だなぁ。いや待て。私に似ているキャラをかわいい、好きだと言っているということはつまり私は結構虹村くんのタイプなのではなかろうか。そういうことなの?そう考えるとなんだか照れちゃうなぁ……えへへ。

「……島さん、堂島さん。大丈夫?」

「え、あ、うん大丈夫だよ」

自分の世界に入りすぎていたらしい。変な顔になっていた気がしないでもない。怖いから訊かないでおこう。

「じゃあ付き合うとしたら愛佳ちゃんみたいな子がいいの?」

まただんまりになりそうだったから適当に話を再開してみたつもりだったけど、冷静に考えてぶっ込んだ質問をしてしまった。

「うーん、いちばん好きなキャラって訳ではないんだけど、たしかに好きなキャラはああいうメインヒロインっぽい子が多いね」

私、メインヒロインっぽいのかな?悪くない答えだぞ。

「ただ」

「ただ……?」

なにやら不穏な話が来そうで怖い。

「ただ、僕は主人公だとかそういう人に恋してる女の子が好きなだけだし、付き合うとか付き合わないとかは考えないかな。創作のキャラだしね」

なんだそんなことか。まあ、当然っちゃ当然だよね。

「たしかに創作と現実の区別はしっかりつけないといけないよね。でも、もし現実に自分を好いてくれる子で愛佳ちゃんみたいな子がいたらどうする?」

ただ、意図せずともぶっ込んだ質問をしてしまったためか、脈があるのかどうか気になって仕方がない、というより確証がほしいのでついつい攻めた質問をしてしまう。っていうか半分告白じゃないだろうか?

「現実の女の子なら付き合いたいと思わないかな」

へ?

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