僕は姉には勝てない、姉を持つ弟ならばわかるだろう
今回は蓮姉ちゃんのヤンデレが発動します。
それと凶夜が滅茶苦茶カッコいいです。
蓮姉ちゃんの冷たい視線が僕の方へ向けられている。
「もしかして、凶夜工藤先生の事好きなの」とっても優しい顔をして聞かれた。
「そんなわけないじゃん」と即答する。
「でも、さっき宇宙一若くて綺麗なって言ったよね」
『まさか、ここにきて蓮姉ちゃんのヤンデレが発動された』
「それは、言葉の綾と言いますかえへへ」「凶夜、帰ったら楽しみにしてるわね」と今までで、一番
冷たい声で言われた。
「それじゃあ、凶夜私が膝枕してあげる」と言って僕の頭を持って、自分の膝の上に乗っけた。
僕の後頭部には、とても柔らかい感触が当たっている。
「蓮姉ちゃん、ありがとう。でもさっきの寝技めっちゃ痛かった」
「そう、でも私としてはもうちょっと、あの状態で居たかったな」
そして、僕は視線を授業を受けているみんなの方へ移動させると・・・
『なんじゃこれ』僕の目の前にあったのはものすごい光景だった。
ほとんどの人が砂糖を吐いている。その他の男子は僕の方へ殺意のこもった視線を向けていた。
みんなから見た凶夜と蓮子の様子
『なんで、姉弟であんな桃色空間作ってんだよ。うらやましい』
『なんで、あいつが蓮子さんに膝枕してもらってんだよ、死ね』
『あそこに居るのが俺だったらパーフェクトなのになんであいつなんだよ』
凶夜と蓮子からの視線
「みんな、何であんなに殺意剥き出しなんだろう」
「ほんとにね、馬鹿みたいだわ。私は凶夜以外興味ないのに」
『あれ、結構ヤバい言葉が聞こえたと思うんだけど、うちのお姉さまは大丈夫なのかな』
キーンコーンカーンコーンと五時限目の終わりのチャイムが鳴り、僕たちは教室の行った。
「凶夜、また後でね」と手を振ってくる蓮姉ちゃん
僕は手を振り返し教室の戻った。
教室の戻ると、クラスメートたちが僕の周りに集まってきた。
「なんだよ、さっきの魔法、あんなもん見せられたら俺らの魔法が魔法じゃなく思えてくるだろうが」
「さっき、すごかったね、私にも教えて」「お前さっき、お前の姉ちゃんとイチャツイテタヨナ、死ね」
「私、自信なくしちゃた」「大丈夫よ、あれは魔法じゃなくてチートよ」とかの声が聞こえてくる。
ガラガラとドアが開き工藤先生が入ってきた。
「よーし、ホームルーム始めるから席に着け」と言って先生は椅子に座った。
「今日は、魔法学があったけどどうだった、中には自信を無くした奴もいると思うけど、頑張れ
それと、二年の魔法学の担任だった増永先生だが、教師やめるそうだ。
理由は簡単、ある姉弟の馬鹿みたいな試合を見せられたからだそうだ。
どうしてくれる、増永先生はなかなか優秀な先生だったのに馬鹿姉弟二号」
「誰の事だろうね、その馬鹿姉弟って」「「「「「お前だよ」」」」」とクラスメート全員に言われた。
「失敬な、僕と蓮姉ちゃんはただ魔法を出し合って遊んでただけなのに」
「「「「「遊んでただけなのかよ」」」」」とまた、ックラスメート全員から言われた。
「仲いいな、みんなよくそんなにハモル事が出来るよな」
「「「「「お前の所為だよ」」」」」と、コントみたいな事をしていた。
これはプロの芸人でも顔負けなんじゃないかと僕は思った。
「それと、月夜さっきの事忘れてないだろうな」
「もし、手伝いせずに帰ったらどうなりますか」
「蓮子に、お前が私に結婚してくれ、と言ってきたと言う」
僕は加速を発動させて先生の足元に行き
「それだけはご勘弁を、どうか、どうかぁぁぁぁぁぁご慈悲をぉぉぉぉぉぉぉ、そんな事されたら僕は
死んでしまいます。実の姉に殺された弟としてテレビに出てしまいますからぁぁぁぁ
ご勘弁を、女神様、工藤教の信徒になりますから、女神工藤純様この迷える子羊にどうかご慈悲をぉぉぉ」
「あー、分かったから五月蠅い、黙れ黙らないと蓮子に言うぞ」
「 」僕は地面にでこを付けたまま口を閉じた。
『この先生、ヤバい、それと最悪だ』
「おし、そのまま自分の席に戻れ」と言われ僕はまた加速を使って席に着いた。
『速っ』と誰もが思っただろう、中には瞬間移動したように見えた奴もいると思う。
「そう言えば、さっき工藤教の信徒になるって言ってたな、それじゃあ毎日朝一番に来て私の机と椅子を
綺麗にして、昼休みも私の為に購買でパンを買ってこい、それと放課後には私の仕事の手伝いをしろ
これを毎日するのが工藤教の信徒の役目だ」
「そ、そんな」「よーし、私は今から二年の教室に行くとするかな」
「イエス、マム」『この人、マジで最悪だ』とまたクラスの意見が一致したのであった。
「これで、ホームルームを終わる。よし、帰った帰った」
「月夜、お前も帰って良いぞ、私は寛大な人だからな、さっきのは全部嘘だ」
『ごめんなさい、実はいい先生だったんですね』またクラスの意見が一致した。
「良いんですか、でも僕は約束はちゃんと守る主義ですので、手伝いますよ」と言って僕は先生の方へ
行った。『こいつも、かっけー』今日は、いつもに増して考えが一致する日でした。
「悪いな、いやーいい生徒を持つことが出来て嬉しいよ」
「そうですか」そして僕は声を一オクターボ落としていった。
「それでは。早く終わらせましょう。でないと僕の命が危ないから。お願い早くして」
「わ、分かった」先生も少し怖かったようだ、クラスメートは何人か失神したそうだ
僕は、職員室に行って先生の机にある書類を全部教室に持って行った。
職員室から教室までは徒歩十分どんだけ広いんだよ、しかも書類もクソ多いし、
三回は往復しないとだめだな。
「筋力増強、加速」
僕はこの二つを使って、往復二十分の道を二分で行き来し三往復を六分で終わらせた。
職員室で、ゆっくりコーヒーを飲んでる先生に終わったと報告した。
「せん、せ、ぇ、終わっだぁ」と死に掛けになりながら報告した。
「そ、そうか、お疲れ、今日は助かったありがとうジュースやるから」
僕は貰ったジュースを二秒で飲み「生き返った」と一言言ってカンを握りつぶした。
それはもうカンの原型をしていないまるでクリーンセンターで潰されたカンのようにして
「先生ごちそうさまでした」と言って僕は再び加速を使って家に帰った。
十五分の道のりを僕は一分三十秒ぐらいでついた。
「た、たでーま」僕はそのまま風呂に行き風呂でゆっくりしていた。
風呂から上がるとリビングの中央に置かれているテーブルに蓮姉ちゃんは座っていた。
「お帰り、凶君」『まずい、凶君って呼ぶときはガチギレしている時だ』
「どうしたんですか、蓮お姉さま」
「さっき、工藤先生から、電話がかかってきた、それで凶君が工藤先生に結婚してくださいって言った、
て聞いたんだけどどういうことかな」
椅子から立って、こっちを向いた蓮姉ちゃんの目にはハイライトがなかった。
「それは、色々ありまして、不幸な事故でそう言うことになったっていますか」
「そんな事は、どうでもいいの、凶夜は私の物、そう生まれた時からお姉ちゃんである私の物
なのに、なのにナノに、凶君は私より先生を選ぶのね、分かったわ、私の言うことを聞くことで
二回使って凶君を私だけの物にしよう、いやするわ、ぐへへへへ」
「あの、おねー様、やめて、すとーぷ」僕はこの後の事はよく覚えていない
三時間後、「凶夜は誰の事が好き」「蓮姉ちゃんの事が好き」
「凶夜は、誰の物」「蓮姉ちゃんの物」「凶夜は誰と結婚するの」「蓮姉ちゃんと結婚する」
僕は、蓮姉ちゃんに洗脳されたのであった。
次の日の朝
「凶夜、学校行くわよ」と言って蓮姉ちゃんが起こしてくれた。
「ありがとう、蓮姉ちゃん」この時はまだ僕は蓮姉ちゃんの洗脳にかかっていた。
朝ご飯を食べ終わると学校に行った。
教室に着くと僕はノートを取り出し、ノートにビッシリ、と蓮姉ちゃんの名前を書いた。
チャイムが鳴り先生が入ってくると僕の方へ来て、昨日の事を謝罪してくれた。
だがまだ先生は僕の目にハイライトがないのに気づいていない。
「いやー昨日電話したら口滑らせちまって、蓮子にめちゃ聞かれたわ、ごめんな昨日大丈夫だったか」
僕は先生の話を聞かずにノートに蓮姉ちゃんの名前を書く。
それにやっと気づいたのか先生はすごい表情を浮かべる。
「蓮子の奴、弟にこんな洗脳までして、今目を覚ましてやるから、おい、水の魔法を使える奴はこっちにこい、月夜を助けるぞ
先生の指示によって、クラスの水が使える子は全員僕の前に並んで初級魔法の水の玉を使った。「混沌の帝王」を使って全て防いだ。
その瞬間、先生は僕の頬を思いっきりビンタした。
僕はその衝撃で、目が覚めた「あれ、僕なんで学校に居るの」
するとみんなが寄ってきて「大丈夫」とか言ってくれた。
すると先生が来て「昨日家に帰った後何があった」と聞かれた。
「えっと、昨日家に帰って風呂に入って、リビングに行って、蓮姉ちゃんの目からハイライトが消えてて
先生の電話から僕が先生にプロポーズしたみたいなこと言われて、気づいたら目隠しされてて
ヘッドホンを付けられてて、ずっと姉ちゃんに抱きしめられながら蓮姉ちゃんの声の催眠ボイス
みたいなのをずっと聞かされて気が付いたら学校に居ました」
「ていうか、先生ひどいですよ、何で蓮姉ちゃんに嘘言うんですか」
すると、先生はいきなり土下座して「マジですまんかった、まさか蓮子がここまでするなんて思ってなかったから」「どういうこと」って凛さんに聞くと僕の机の上にあったノートを見ると
半分以上蓮姉ちゃんの名前で埋め尽くされたノートがあった。
「誰だよ、こんなストーカーみたいなことやった奴は出て来いよ、僕が一人残さずコロじゃなくて相手して
やるから」「「「「「お前だよ」」」」」と言われた。
「えっ、僕そんな記憶ないんだけど」
「それは、お前が蓮子の洗脳にかかっていたからだ」
「そんな馬鹿な、さすがに弟を洗脳する姉なんているわけないじゃないですか」
「これは、マジだ」と先生の目が言っていた。
周りを見るとみんな縦に首を振っていた。
「マジですか」と諦めた僕であった。
「よし、今から遺書かくので手伝ってください」
「「「「「早まるな」」」」」またハモッタ面白いなこのクラス
「まあ、冗談はここまでにして家では気を付けよう、あれでも先生が変な事言わなかったらこんな事には
ならなかったんですよね」
「「「「「確かに」」」」」もう突っ込むのは止めておこう
「じゃア先生、僕の魔法の練習相手になってください」
「えっ、えっ」と止まっどっている。
「だから先生は教師ナンデショウ、僕の魔法見てください、実際にくらって」
僕はいつの間にか自分の目からハイライトが消えていたようだ
「早く、レアな三等属性の魔法をくらうなんてよかったじゃないですか」
「「「「「今回は良いと思う」」」」」
「じゃあ行きますよ、暗黒の炎」
「ちょっと、やめて・・・」「あれ、魔力が無いから発動できないや、それじゃあ先生ホームルーム始めてください」と言って僕は席に着いた。
「ああ、そうだな始めるとするか」
『月夜さんマジかっけー』とクラスのみんなはそう思うのであった。
これを機に、月夜凶夜ファンクラブが作られたのを彼は知らないのであった。
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