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夏のお尋ね者に僕は恋をした  作者: めんとうふ
3/5

第3話 梨花と愉快な仲間達


「ミーンミーンミンミンミーン」

僕らが集まっていた大きな樹の上で蝉が鳴いていた。


都会の人が田舎の遊びで連想するのは、川遊び・木登り・山探索・虫捕りなどが王道だが僕らはその遊びに飽きていた。小学生の内にやり尽くしているからだ。


そんな事も知らない彼女は、僕達に向かって


「川に行ってみたい」


と目をキラキラさせながら言った。

僕と三人の目が一瞬合ってクスッと笑った、皆んな同じ思いだった。

無邪気な彼女を川に連れて行きたいと思っていたのだ。


川に向かう間、僕達は山の名所は知らず知らずに自慢しながら歩いていた。

彼女は不思議な魅力で纏われているのか、僕らは小さい頃からの親友のような感じがしていた。


川に着くと彼女は目を見開いていた。

都会じゃ見る事がないであろう光景に彼女は感動していたのだ。

雄大に広がる山の中に流れる川は、木漏れ日に溢れ神秘的に見えていた。


僕達も久しぶりに見た、この光景に鳥肌が立っていた。


感傷にじっくり浸かった後に僕らは川遊びを全力でした。濡れることもお構いなしに、はしゃいでいた。彼女がいるだけで新鮮味に溢れ子供に戻れたのだ。


あっという間に日が暮れてしまった。

急いで帰路に着く僕達は一つの質問をする。


「名前はなんて言うの?聞くの忘れてた」


なんで僕達は、今まで名前を聞かなかったの笑い合っていた。


「私の名前は梨花だよ」


梨花は今日一番の笑顔で言った。

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