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7.死者の世界

 翌朝になって梅小路琴音を操る人物は、会話を入力する画面の異変に気が付いた。これまでの会話入力モードは白枠の窓画面であったのだが、今は黒枠の窓画面になってしまっている。

 どういうことなの?

 試しに彼女は文章を入力してみた。


令嬢琴音「あれれ、どうなっちゃったん?」

 すると、間もなくどこからかメッセージが返信されてきた。

土方中尉「どうやらあなたも殺されてしまったようだね。ここはおそらく死者の世界さ」

令嬢琴音「うちが昨晩襲われてしまったということね。残念だわ」

土方中尉「そして、ここで会話ができるのは死んでしまった人物のみ。つまり、君と僕だけさ」

令嬢琴音「あんた、いつもとしゃべる口調が違うわね」

土方中尉「おっとしまった。余としたことが……」

令嬢琴音「あはは。でも、うちらがここでしゃべっている声って、生き残っているプレーヤー達には聞こえないの?」

土方中尉「そういうことであろう。おそらく」

令嬢琴音「ああん、それじゃあうちが昨日セットした志乃さんの観測結果も知ることができんのね」

土方中尉「そなたは女将を観測するつもりであったのか?

 たしか昨日の発言では、子爵を観測するといっていたではないか?」

令嬢琴音「そう発言しておけば、女将さんから襲撃を受けることはないと思ったんやけど、読みが外れたわね」

土方中尉「そうであるな。

 しかし、いわせてもらえば、たとえ、女将が本当に吸血鬼で、かつそなたが子爵を観測するとしても、女将の立場としてはそなたを襲わざるを得ないであろうな」

令嬢琴音「どうして?」

土方中尉「もし、女将が吸血鬼であれば、子爵を観測したそなたは、子爵が鬼ではなかったと翌朝になって報告することになろう。

 仮に女将が初日の晩にそなた以外の人物、例えば猫谷氏を襲ったとしても、次の日の処刑投票になれば、女将は確実にお前さんと子爵から吊し上げられてしまうのが落ちだからな」

令嬢琴音「あーん、面白くなーい。これからうちらは何をしてればいいの?」

 そう琴音が呟いた瞬間、GMである小間使い葵子の声が聞こえてきた。


GM葵子「皆さま、残念なことに昨晩、憐れな犠牲者がお一人出てしまいました……」


令嬢琴音「どうやら、うちらはゲームの進行内容を聞くことができるみたいね。これで退屈から解放されそうな気きがするわ。

 さあ、吸血鬼はいったい誰なのかしらん?」


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