26.どんでんがえし
四日目の朝、生き残っている五人が集結していた。
GM葵子「皆さま、おはようございます。残念なことに、昨晩、令嬢琴音さまがお亡くなりになりました」
行商人猫谷「ぬあにい? お嬢さまが殺されたと。
畜生、鬼どもめ。この敵はこのさすらいの行商人猫谷が見事に晴らしてみせますぜ! お嬢さま、心置きなく安らかにお眠りください」
GM葵子「あの、猫谷さま。わたくしの発言中はどうかお静かにお願いいたします。
わたくしの報告にはまだ続きがございます」
小間使い葵子はこほんとひとつ咳を入れて、話を続けた。
GM葵子「吸血鬼と健全な村人の数が同じになったので、村は吸血鬼の手に落ちました。吸血鬼側の勝利です!
さて、ここで、皆さまが演じられた役割の報告をさせていただきましょう。
高椿子爵は吸血鬼でした。死亡しました。
令嬢琴音は探偵でした。死亡しました。
行商人猫谷は天文家でした。吸血鬼にされました。
女将志乃は善良な村人でした。吸血鬼にされました。
土方中尉は善良な村人でした。吸血鬼にされました。
蝋燭職人菊川は善良な村人でした。死亡しました。
久保川医師は善良な村人でした。生存しました。
散髪屋高遠は吸血鬼の使徒でした。死亡しました。
通行人西野は善良な村人でした。死亡しました。
執事大河内は吸血鬼でした。生存しました。
以上です」