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２２．子爵が犯した痛恨の失敗
夕刻の投票が終わり、結果が報告された。
GM葵子「二日目の処刑投票の結果を報告させていただきます。
蝋燭職人菊川は、高椿子爵に票を投じました。
高椿子爵は、行商人猫谷に票を投じました。
令嬢琴音は、高椿子爵に票を投じました。
行商人猫谷は、高椿子爵に票を投じました。
女将志乃は、高椿子爵に票を投じました。
土方中尉は、行商人猫谷に票を投じました。
執事大河内は、高椿子爵に票を投じました。
散髪屋高遠は、行商人猫谷に票を投じました。
久保川医師は、高椿子爵に票を投じました。
高椿子爵が六票、行商人猫谷が三票を獲得しました。
高椿子爵の心臓に聖なる杭が打ち込まれました」
探偵である人物の下にGMから西野桐人の遺書が送信されてきたが、そこには何も書かれていなかった。やはり西野氏は最初からゲームに参加していなかったのだ――。
こうして二日目の夜は刻々と更けていった。昼の疲れからか、ほとんどの村人がぐっすりと眠り込んでしまった。あらたなる犠牲者が翌朝になって発見されることも知らないで……。
