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僕たちの7日間戦争  作者: たまきまた
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第7話 事件発生


ワタリ「どうも皆さんお久しぶりです。時間をかけて準備頂いたようで、大変お手数掛けました本当にありがとうございますます。」


タチ「皆さま初めまして、一等陸佐のタチと申します。本日を楽しみにしておりました。」


カンダ「私は統合幕僚学校の校長をしております、カンダです。皆さんのロボットの最終調整も見ておりました。どうぞ緊張なさらず、いつものペースで作戦をこなしてください」


腕章と言うのだろうか、上着に沢山の飾りがついた人達が見学に来ており、プレッシャーが凄すぎて不安になった。


タケシ「よろしくお願いします。すぐに始まりますので」


テンカさんがボソッと小声で話して来た


テンカ「オジサンひとりづつの対応は得意なんだけどさ、沢山いるとダメだわ…」


タケシ「何の話しをしてるんすか?」


テンカ「手に負えないってこと!」


テンカさんも緊張しているって事だろう。


そんな中でもあの人は鉄のメンタルでマイペースだ。


なつみ「もうさ〜早くやって帰ろうよ〜。家で死ぬまで眠りたいよー」


ちなみに、なつみさんの今日のTシャツの文字は「宇宙防衛軍参上」だった。


タケシ「なつみさん、今日のTシャツイイですね」


なつみ「あんたもロリコンなの?」


服を褒めるとロリコン扱いになるようだ。


ショウ「ノラ、モコ、準備整ってるかな?」


ノラ「OKです」

モコ「いつでもいいよ」


ノラとモコさんは突入部隊のバックアップをする事になった。後方支援だ。



なので突入するメンバーは

僕、テンカ、ユウ、ショウ、トミィ、なつみ の6名だ。



ワタリ「それでは、模擬戦を開始致します。内容は要人を人質に取りビルを占拠したテログループからの人質救出と武装解除です。今回、テログループ役には自衛官を配置してますので銃撃戦や敵感知能力は高いと考えて下さい。突入を感知されて人質の要人をビルの建物から出されたり、殺害されたら作戦は終了となりますので宜しくお願いします。」



僕たちは自衛隊幹部の見守る中、全員モニターの前に着席した。


さっきまで緊張してたけれど、このゲーミングチェアに座ってモニターを見ると異様に落ち着く事が出来た。


チームの皆も同じだったと思う。

間違いなくこれは僕たちの得意分野だ。



タケシ「それでは突入部隊は所定の位置に!」



トミィ「索敵ドローン展開、パラボリック音響センサー設置完了!」


ノラ「OK、ドローンを遠隔操作!建物上空よりサーモセンサーにて索敵開始!」


モコ「熱源、音響センサーのデータ集約完了!敵の位置を画面マップに表示します」


全員のモニターにマップが表示され敵と思われる位置が赤い点で表示された


モコ「熱源、建物1階4名、2階2名、3階2名、5階4名」


ノラ「5階4名の内、唯一動かない熱源あり、5階マップ北窓付近」


タケシ「了解。作戦実行」





その頃、、、

〜ビル内敵陣営 5階〜


敵チームが人質を取り警戒態勢を取っている。


敵リーダー「全員警戒を怠るな状況報告!」


敵リーダーが定時の無線連絡を開始


1階敵兵「異常なし」

2階敵兵「異常なし」

3階敵兵「異常なし」

4階敵兵「…」


敵リーダー「4F!」


4階からの返事はない…


敵リーダー「4階異常発生!3Fと5Fより1名づつ4Fへ急行!」


無線指示を出した直後に人質の見張りがパタリと倒れた


敵リーダー「!!!!スナイパー!?」


ボン!と言う音が響き煙幕がかかる


敵兵「ぐああああああ!!!」


4階に降りようとしてドアを開けた敵兵が声を出し倒れた!


敵リーダーが煙の向こうに倒れた兵に目を向けた瞬間


「うわあああああああああ‼︎‼︎」


人質が叫びながらロープに引きずられ煙の中へ消える


ああぁぁぁぁ!と言う声が窓の外に消えて行く


敵リーダーが人質に銃を向けるがもう遅かった


「テヲアゲロ!」


ロボットが背後からリーダーの頭に銃を突きつける。



人質確保、5階制圧、一瞬の出来事だった。



見守っていた自衛隊幹部が目を丸くしたのは言うまでもない。




少し遡り、、、

〜タケシチーム視点〜


モコ「なつみ、東の高台へ移動して。スナイパーで人質が見えると思う」


なつみ「了解!」


タケシ「他は全員ワイヤーフックで屋上へ上がる、トミィは途中4階にジャミング装置を設置」


タケシ達はスルスルと屋上へ上がって行く


トミィ「4階ジャミング装置設置完了」


タケシ「屋上到着。ショウが5階の窓を切る」


ノラ「4階無線の電波遮断。ジャミングに成功」


なつみ「人質目視、となりに敵兵。いつでも撃てる」


ショウ「侵入成功5階入り口ドアの前に到着!」


タケシ「5階裏口に到着。トミィ、窓側にロープを」


トミィ「了解!いつでも巻けるぞ!」


ノラ「5階と3階の敵兵が4階へ向かうぞ!」


タケシ「なつみ撃て!」


なつみ「目標命中!ワンダウン!」


タケシ「ショウ!突入!スモーク投げる」


敵兵「ぐああああああ!!!」


ショウ「入り口ドアに来た敵をやった!ツーダウン!」


タケシ「ロープを付けた!トミィ巻け!」


人質「うわぁぁぁぁぁぁあ‼︎‼︎」


ショウ「手を上げろ!」


タケシ「5階の制圧完了!リーダーらしき人物確保した!」


トミィ「人質の救出成功!下に降りる!」


ノラ「4階から敵兵3名が異変に気付いて5階へ上がるぞ!」


ショウ「ガハハ!思い通りに動きすぎ!」


ノラ「敵3名が階段を上がった!テンカ!」


テンカ「C2起爆する!」


ズドン!


テンカ「敵3名ダウン!」



タケシ達が残りの敵の殲滅を始めようとした時だった。


突然、局長のワタリがタケシの横に立ち声をかけた。


ワタリ「タケシさん、作戦を止めて下さい!」


その後すぐに一等陸佐のタチが全体に無線を流した


タチ「全員模擬戦を中止し帰還せよ。レンジャー部隊は待機室にて命令を待て」


ビル内にいた当たり判定を受けて倒れていた敵役の兵士達がムクリと起き上り、駆け足でビルを出て行く。


ワタリさんが僕たち全員に話しかけた 。


ワタリ「皆さん申し訳ございません!現在、緊急を要する事案が発生致しまして上層部が動いております。」


なつみ「おい!中止かよ!」


ショウ「なんだ!?地震でも起きたか?!」


チーム全員が立ち上がりワタリさんに注目した。


ワタリ「皆さんの5階の制圧及び人質救出は見事でした。しかも敵の重要人物を生け捕りにしたのはかなり評価出来ます。残敵の殲滅は時間の問題だったでしょう。」


ワタリが話してる間にも

周囲にいた自衛官たちがザワついてどんどん部屋から出て行く。


ワタリ「今後については必ずご連絡差し上げますので、大変申し訳ありませんが今日はこれで失礼させて頂きます。心配なさらないで下さい。私達から皆様への評価は非常に高いです。」


ワタリはタケシの肩をポンと叩いて足早に部屋を出て行った。


テンカ「何が起きたんだろ…」


タケシ「かなり緊急な感じでしたね…」


全員急に肩の力が抜けて呆然としていた。



一体何が起きたんだろうと皆気になっていたが、翌日の朝すぐに知ることになった。


テレビのニュースや新聞各社の一面は全て


中東のスカイアンドリバーホテルで起きた自衛隊襲撃事件だった



つづく














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